離乳食、卒乳、断乳に続いて、ママたちの前にはだかるのが“おむつはずし”。はずす時期の見極め方や、おむつはずしのポイント、夜はどうしたらいいのかなどについてまとめたので参考にしてみてくださいね。

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おむつがはずれる時期は人それぞれ

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おむつをはずそうと考えたときに、いつはずれるのかは気になるところですよね。「2歳ではずれた人がいる!」「幼稚園入園までにはずす!」「保育園ではずしてもらった!」など、いろいろな情報が舞い込んで、わからなくなっている人もいるのでは?



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結論から言うと、子どもの体の成長にも個人差があるように、おむつがはずれる時期もひとりひとり違います。おむつがはずれるには、まずおしっこがしたいというサインである“尿意”を子どもが認識することが必要なんだそう。おしっこがたまる膀胱の成長も、子どもによってさまざまなので、尿意を感じる時期もそれぞれなのです。周りの意見を聞いて焦ることもあるかもしれませんが、子どもの成長がひとりひとり違うように、おむつがはずれるタイミングもバラバラ。何歳までにではなく、子どもの成長に合わせてあげるのがベストです。

おむつはずしの平均はどれくらい?

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おむつがはずれるのは平均していつごろなのか、そもそもいつから始めればいいのかなどを紹介していきましょう。




おむつはずしはいつ始める?

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おむつをはずすときにまず悩むのが開始時期。いつから始めるのがいいのか、気になるところですよね。はずれるタイミングがひとそれぞれあるように、開始時期もさまざま。「何歳から始めましょう!」といったものではないのです。おむつをはずす前にまず大事なことは、おしっこをしたいという尿意を子どもが感じられるかということ。尿意は、膀胱におしっこがたまったということを、神経を伝って大脳皮質に届くと感じることができます。この仕組みが身体の中でできあがっていることが必要となります。とはいえ、パッと見てわかることではないので、おむつをはずし始める目安を紹介します。<歩けるようになる>歩けるようになると、足腰がしっかりとしてきているので、おまるに自分でまたがったり、サポートがあればトイレに座ったりすることもできます。おしっこの間隔があく>おむつを替えようとするとおしっこがでていなかったり、前回替えてから2時間くらい空いていたりすると、膀胱が成長し、おしっこをためられるようになったサインです。<意思疎通ができる>しっかりとした会話ができなくてもいいのです。“おいで”、“すわって”などの簡単なことを理解している様子が見られたら、トイレへの誘導などがやりやすくなりますよ。




・だいたいいつはずれるの?

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おむつがはずれるのは、平均的に3歳前後が多いといわれています。ただし、完了するのは人それぞれ。2歳ですでにはずれている子もいれば、5歳ではずれる子もいます。また、おしっこうんちで、おむつがはずれるタイミングが異なることも。うんちはトイレでできるけど、おしっこはできなかったり、反対におしっこは完璧だけど、うんちおむつじゃないとできなかったりというケースもあるのです。

■前向きに取り組める!おむつ外しのポイント
おむつ外しはポイントを押さえて行うと、ママも子どもも負担が軽くなりますよ。いくつかご紹介していきます。

・失敗しても怒らず、できたときには褒める

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失敗してママに怒られると、子どもはトイトレが嫌になったり、どうすれば良いか分からず混乱してしまったりとスムーズに進まなくなる原因に。イライラしてしまうときは一旦トイトレを中断し、しばらく休んでからまた始めてみましょう。トイレに成功したときには、目一杯褒めてあげてくださいね。




・イメージがわくアイテムを使う

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トイレがテーマの絵本やDVDで教えてあげると、イメージがわきやすくなります。好きなキャラクターのものを選ぶと、楽しみにもなりますよ。

おむつはずしの期間を決める
おむつはずしは、失敗が続くとママも子どももストレスが溜まってきます。失敗続きで長期間続けるよりも、1週間や10日間などと区切りをつけるのがおすすめです。期間中は長時間の外出はなるべく控えて、トイトレに集中してみて。

・生活リズムに合わせてトイレの声かけを
おむつはずしの期間に集中して行う場合でも、頻繁に声をかけすぎると子どもも飽きてしまいます。起床時や食後、お風呂の前、寝る前など生活リズムに合わせて、トイレの声かけをすることを意識してみてくださいね。

■みんなどうしてる?寝ている夜のおむつはずし

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昼間の起きている時間帯は、こちらから時間を見て声掛けをして連れて行ったり、本人からの申告があったりしてすすめていくことができます。一方、寝ている夜の場合はどうすればいいのか気になりますよね。寝ているときには、自分の意思でおしっこを我慢したりすることはできません。夜間のおむつをはずすためには、子どもの膀胱の大きさや寝ているときのおしっこの量を少なくするホルモンの分泌量などの条件が必要なのです。昼間のおむつはずしとは別で考え、時間がかかるものだと思っておくと気長につきあうことができるかも。

■やってみよう!夜のおむつはずしのポイント
夜のおむつはずしを成功させるにはどんなことに注意したらいいのでしょう。

・水分摂取を調整する

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夕食から寝るまでの間の水分を、摂り過ぎないように注意してみると良いでしょう。我慢させるのは良くないので、飲みすぎないようにしてみるといいかも。




・寝る前にはトイレへ

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出かける前や朝起きたときなどと同様に、寝る前のトイレを習慣づけておくのもポイントのひとつ。寝ている間のおしっこの量が少ないほうが、おねしょをしてしまう確率が下がるそうですよ。




・冷え対策をしっかりと

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体が冷えると膀胱の冷えを促して、おしっこが出やすくなってしまうと言われています。冬にはスリーパーなどを着せて調整し、夏場もエアコンで冷えすぎないように腹巻などを活用して冷えから守ってあげると良いですね。

おむつはずしは思い通りに行くほうが珍しい

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一度できたと思っても、また振り出しに戻ってしまうなど、思い通りにいかないのがおむつはずし。わかってはいてもついつい叱ってしまったり、「いつまでかかるんだろう」と落ち込んでしまったりすることもあるかもしれませんね。そんなときは、思い通りに進むほうが珍しい、いつかははずれるものだと信じて子どもの成長を気長に待ってあげるのも、おむつはずしの極意です。
(mamagirl
掲載:M-ON! Press