マンチェスター・Cのジョセップ・グアルディオラ監督が、今夏にセンターバック(CB)の獲得を見送った理由を説明した。1日、イギリスメディア『BBC』が報じた。

 マンチェスター・Cは、今夏に退団したベルギー代表DFヴァンサン・コンパニの穴を埋める補強をしないままシーズンイン。さらに、プレミアリーグ第4節ブライトン戦でフランス代表DFアイメリク・ラポルテが負傷。同試合では交代で投入されたブラジル代表MFフェルナンジーニョがCBを務めていた。結果として、同クラブが現在使える本職のCBは、アルゼンチン代表DFニコラス・オタメンディとイングランド代表DFジョン・ストーンズのみとなっている。

 グアルディオラ監督は今夏にCBを獲得しなかった理由について、「クラブは私に『(財政的な)限界があるため、今すぐには動けない』と言ってきた。私たちには、ほかのチームのような財政的な余裕がないんだよ」と、財務上の問題によるものだと説明した。

 マンチェスター・Cは今夏、スペイン代表MFロドリゴ・エルナンデスポルトガル代表DFジョアン・カンセロの獲得におよそ1億3000万ポンド(約170億円)を費やした。一方の選手売却による補てんは、およそ6000万ポンド(約78億円)ほどだったため、さらなる新選手獲得が難しくなったようだ。

「私はそのことについて文句を言ったりしないよ。私たちは多くの選手のために多額の資金を支払ってきた。それが、私たちが充実した戦力を抱えられている理由だ。しかし、限界というものがある。将来はわからないけど、とにかく今は選手が獲得できないんだ」

 同監督はラポルテ不在時の代替案についても言及。イングランド代表DFカイル・ウォーカーをCBとして起用する可能性を示唆した。

「もし、カイル・ウォーカーがセンターバックとしてプレーしなければならないのなら、彼はセンターバックとしてプレーするだろう。我々は解決策を見つける必要がある」

マンCはウィークポイントにCBの選手層が挙げられていた [写真]=Getty Images