2019年3月16日に開催された、クムホ・アシアナ杯「話してみよう韓国語」高校生大会(2019年までの大会名)。日本の高校生が韓国語で寸劇やスピーチを披露するこの大会では、副賞として受賞者に韓国行きの切符が与えられます。 今回は、第12回大会受賞者のための韓国研修ツアーの様子をご紹介。参加された皆さんはどんな体験をしてきたのでしょうか?

韓国研修ツアーって何をするの?

研修ツアーは夏休み期間中の4泊5日で行われました。韓国の大都市・ソウル市内の見学はもちろんのこと、ソウルを取り囲む京畿道に位置する水原・安城など「ツウ」な観光スポットにも訪れました。
韓国の大手航空会社であるアシアナ航空が開催しているとあって、その内容も普段の旅行では味わえないものばかり。アシアナ航空本社の視察では、実際に制服を着用して客室乗務員の体験ができたのだそう。他にも大学を訪問して現地の大学生・高校生と交流をしたり、韓服体験や食事から韓国の文化を学んだりと、さまざまな韓国の魅力を発見できる研修ツアーになったようです。

普段の旅行ではできない、貴重な体験ができた

参加された皆さんにお話を伺いました。

―― 研修ツアーを振り返ってどうでしたか?

高校3年・女子:今回の研修旅行では、普段の旅行では訪れないところを多く訪れ、体験できないことを経験することができた貴重な旅行でした。また、学んだことも多く、私に大きな影響を与えた忘れられない思い出になりました。

高校3年・男子:個人で行く旅行にはない良さがありました。まず、アシアナ航空の本社の見学や客室乗務員などこの研修旅行ならではの体験ができたこと。自分では探し出せないような韓国料理のお店に連れて行ってもらって、新たに韓国の魅力を発見できたこと。そしてなにより一緒に研修旅行を過ごした仲間との出会いです。


―― 何が一番印象に残っていますか?

高校2年・女子:案内してくださったお兄さんが兵役についていた頃の話です。韓国の上下関係の厳しさを垣間見た気がしました。

高校3年・女子:現地の大学生、高校生の方々と交流を行ったことです。私たちとの共通点や相違点を見つけ、お互いに疑問をぶつけあうことができました。

他の発表者から刺激を受け、成長できるアットホームな大会

―― 今回の研修ツアーで、一番何を学べたと感じますか?

高校3年・男子:自分の言葉で交流や体験を進めていくなかで、積極的に自分の意見を間違っていても伝えるということの大切さを学びました。

高校3年・女子:現在、日韓関係が悪化し、反日感情を持った方をニュースや新聞で目にする機会が多かったため、今回の研修旅行に行く直前まで受け入れてもらえなかったらどうしようと不安でいっぱいでした。しかし、実際に行ってみるとそのような方たちが全てではなく、日本人である私たちに優しく接してくれる方が大勢いました。ニュースや新聞で見聞きすることは大切ですが、それが全てだと思い込むのではなく、実際に経験し、知ることの重要性を知りました。


―― 次回、「アシアナ航空杯『話してみよう韓国語』高校生大会」に挑戦しようと考えている後輩へ魅力を伝えてください。

高校3年・男子:この大会は韓国語を始めたばかりの初級者から上級者まで、さまざまな人が出場することができる多様な部門が設けられています。日々の学習が形として評価してもらえることで、達成感や「これからもっと努力しよう」という気持ちになることができます。外国語を使った大会ということで気後れしてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、とてもアットホームな大会です。大会に出て韓国語を学ぶ楽しさを共有しましょう!

高校2年・女子:自分たちの韓国語力を伸ばすと共に、他の出場者の発表を見てよい刺激を受けることができ、さらに自分の成長が感じられる大会だと思います。大会に出場する人たちは何かしら自分と同じ共通点を持っている人たちなので、お互いに共感しあえると思います。



今回研修ツアーに参加された皆さんは、韓国へ行くのが初めての人から7回目だという人までさまざま。ですが皆さん「韓国が好き」という共通点を持っており、参加者同士の仲は日を追うごとに深くなっていったそうです。普段経験できない貴重な体験をした参加者は、きっとますます韓国への興味が広がり、言語を学ぶモチベーションになったことでしょう。
クムホ・アシアナ杯「話してみよう韓国語」高校生大会は、「アシアナ航空杯『話してみよう韓国語』高校生大会」として来年度も開催されます。現在、参加者の応募を受付中ですので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

アシアナ航空杯「話してみよう韓国語」高校生大会
http://asiana.co.jp/speech/