・ロバート・ボッシュGmbH取締役会メンバー、シュテファン・ハルトゥング:「eストローラー システムには、ボッシュのあらゆるノウハウを結集しています」
・インテリジェントなセンサーで電動ドライブおよび自動ブレーキ機能を制御
・10人中9人が、ベビーカーの選定時に快適性と安全性を重視
・ボッシュのeストローラー システムはスマートフォンアプリでBluetoothを介したネットワーク化が可能
2つの電動モーターで加速とブレーキングを支援
ベビーカー向け電動アシスタンス システムへの需要が高まりを見せています。ボッシュが0歳~4歳までの子どもを持つ男女および出産を控えた親を対象として実施した聞き取り調査の結果、10人中9人がベビーカーの購入を検討する際に快適性と安全性を重視していることがわかりました。「ボッシュは、お子様が歩き出す前からサポートできるようなモビリティ ソリューションの構築を目指し、生活のあらゆる場面にインテリジェントなモビリティを提供します」と、ハルトゥングは語ります。このシステムのドライブユニットは、後軸に搭載される2つの静粛性に優れた電動モーターとBluetoothモジュール、およびスマートセンサーシステムで構成しています。これらのセンサーは、スマートフォンにも採用されているもので、ベビーカーが走行する路面の状態を検知しながら、速度や加速状況なども測定する仕組みとなっています。また、アルゴリズムを利用することで、上り坂では電動二輪車と同様にモーターが自動でベビーカーをアシストし、下り坂ではブレーキ操作に介入するなど、利用者が欲する操作を瞬時に計算します。また、万が一ベビーカーから手が離れても、モーターによるブレーキが暴走を防ぎ、電気機械式ロックでパーキングブレーキを作動させます。最高水準の技術と使い勝手の良い操作の組み合わせというボッシュならではアプローチにより、eストローラー システムのハンドルには、余計なスイッチやボタンはありません。
電動アシスタンス システムは、ベビーカーの快適性や安全性を向上させるだけでなく、人間工学の観点からもより優れた製品づくりに貢献します。ボッシュのユーザーテストでは、eストローラー システムにより、上り坂や凸凹道、向かい風の中であっても押す力が大幅に抑えられるため、ベビーカーを押す際の大幅な姿勢改善につながることが立証されました。また、自動ブレーキング機能を備えた電動ドライブにより、下り坂での腰にかかる負担を大きく軽減するほか、ベビーカーを片手で押す際のステアリングサポートにより、特に曲がり角での操作性を向上することも明らかとなりました。さらに、この駆動システムにより、横方向に傾斜した道でもベビーカーを容易に操作することが可能です。もう一人の子どもを抱っこしながら片手でベビーカーを操作する、というシチュエーションでも大きく貢献します。
Bluetoothを介してスマートフォンでネットワーク化
関連するスマートフォンアプリ(AndroidおよびiOS対応)の利用により、3つの電動アシスタンス レベルから選択することができます。このアプリがBluetoothを介してeストローラー システムと通信を行い、着脱式バッテリーの充電レベルや、充電が切れそうになったときは適切なタイミングで警告も表示します。バッテリーは、18ボルトの扱いやすい軽量リチウムイオンバッテリーで、ロック式のコンパートメントに格納されています。コードレスドライバーなどのボッシュの標準電動工具に使用されているものと同じバッテリーのため、いざというときはベビーカーのバッテリーをほかの工具に使用することも、またその逆も可能です。充電時間は約2時間半で、アシスタンス機能の利用状況やベビーカーの重量にもよるものの、フル充電時で最大15 km走行できます。また、システムのUSBポートからスマートフォンを充電できるほか、カフェの外にベビーカーを停めておく場合などには、アプリを利用して警告機能を設定することも可能です。スマートフォンとの間にBluetooth接続が確立されていれば、誰かがベビーカーを動かそうとすると警告が表示されるようになっています。さらに、ベビーカーに組み込まれたスピーカーから警告音も発せられ、自動でパーキングブレーキが作動します。なお、バッテリーの充電が完全に切れた場合でも、特にモーターの抵抗を感じることなく、通常のベビーカーとして使用することが可能です。
配信元企業:ボッシュ株式会社
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