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警視庁によると、2013年に2,038件だったスマートフォン携帯電話などの「ながら運転」を原因とする人身事故は、2018年には2,790件と1.4倍に増えているという。

そんな中、宮城県で大型トラックのながら運転事故が起きた。しらべぇ編集部は宮城県警古川署を直撃した。

■「間に合わずにぶつかった」

宮城県警古川署は2日、福島県郡山市富久山町に住む無職の男(36)を過失運転致死と道路交通法違反(救護措置義務違反)の容疑で通常逮捕した。

容疑は、7月27日午前3時30分頃、大崎市古川前田町の国道108号で、大型貨物自動車を運転中に、近くに住む会社員の男性(42)に衝突し、救護措置をせずにそのまま逃げたもの。

はねられた会社員は8月1日に、搬送先の病院で頭部外傷の重症で死亡。警察は防犯カメラの映像等から車両を特定し、男を割り出した。

同署の調べに対して、男は「はねたことは間違いない。携帯電話に気を取られて、歩行者の発見が遅れた。頭が真っ白になって逃げた」と供述しているという。警察は当時の状況を、詳しく捜査している。

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■タクシー運転手がオセロ

先日は、ツイッター上で、スマートフォンオセロゲームをしながら、客を乗せ運転している動画が拡散した。動画を撮影した女性によると、運転手は約10分間ちょこちょこと操作をしていたという。

また、大阪では8月31日ガラケーで通話しながらタクシーを運転している画像が、乗客に撮影された。

撮影した女性によると、このながら運転は大阪市北区で乗車した直後から始まったといい、カーナビから取り締まりへの注意を促すアナウンスが流れても、運転手は走行中の約3分間ガラケーを手放さなかったという。

■ながら運転厳罰化

このような状況の中、重大事故を招きやすいスマホなどの「ながら運転」に対する行政処分が、12月施行の改正道交法で厳罰化される。改正後は、ながら運転で事故を起こしたり、事故を発生させる恐れがあったりした場合は即免許停止となる。

改正道交法では、運転中にスマホをはじめとする携帯電話で通話や画面を注視しながら事故を起こすなどした場合は、従来の「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に引き上げられる。

また、反則金を納めれば刑事責任を免れる交通反則通告制度の適用から除外されるため、違反者は一律に刑事手続きに移行する。

運転中に携帯を使用しただけの場合(保持)でも、「5万円以下の罰金」から「6月以下の懲役または10万円以下の罰金」に変わり、懲役刑の対象になる。

■危険性の再認識を

新潟県警によると、スマホなどの通話や画面注視による交通違反の新潟県内の取り締まり件数は毎年1万件を超えているという。

ながら運転で死亡事故が起きている実態。車という凶器にもなりえるものを運転するときには、最悪の事態も想定しながら、充分な注意とモラルが必要と言えるだろう。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

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