本年度の「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」二回戦第二局は、長崎出身の深浦康市九段と福岡出身の佐藤天彦九段が熊本で激突。九州対決、世代対決とも言えるこの一戦、深浦九段が先輩棋士の貫録を見せつけるか、佐藤九段がシード棋士としての存在感を見せつけるか、まさに実力が問われる一戦になるだろう。
<大会情報等の詳細は公式ホームページをご覧ください>
https://www.jti.co.jp/knowledge/shogi/professional/index.html

深浦康市九段
1972年2月14日生まれ。長崎県佐世保市出身。
1991年四段、2008年九段。1993年四段時に全日本プロ将棋トーナメント優勝。
2007年王位戦で羽生王位を破り、初タイトル。タイトル獲得は3期、その他優勝9回。居飛車党でバランスのとれた手厚い棋風。粘り強い指し回しに定評がある。「JTプロ公式戦」は2年ぶり13回目の出場。準優勝3回。今回は一回戦で高見泰地七段を破って二回戦進出を果たしている。 熊本大会への出場は5回目。

佐藤天彦九段
1988年1月16日生まれ。福岡県福岡市出身。
2006年四段、2016年九段。2016年名人戦羽生善治名人を破り、初タイトル獲得。以来名人3連覇。タイトル獲得は3期、他に優勝4回。居飛車党で攻守のバランスの取れた棋風で特に守備力が高いタイプ。終盤粘り強い受けで相手の攻めをいなす懐の深さがある。「JTプロ公式戦」は4年連続4回目の出場。準優勝1回。熊本大会への出場は初。

■「JTプロ公式戦」熊本大会の見どころ
深浦九段は居飛車党。バランスの取れた手厚い棋風で、相手に決め手を与えない粘り強い指し手に定評がある。一方の佐藤九段も居飛車党。非常に攻守のバランスの取れた棋風で、特に守備力が高く、いわゆる懐が深いタイプ。すなわち両者とも基本的には攻めよりも守りの意識の高いタイプであり、似ていると言える。ただし、最近の深浦九段は、相手よりも一歩早く踏み込もうとする姿勢が顕著であり、「攻撃は最大の防御」という棋風に変化させてきている印象がある。両者の対戦成績は、過去9戦して深浦が6勝3敗とリード。「JTプロ公式戦」では2016年第37回で対戦があり、佐藤九段が勝っている。両者得意の角換わり腰掛け銀が採用される可能性が高いが、時間の短いこの棋戦ゆえ、相手の意表を突く作戦もなしとはいえない。どの戦型になっても深浦九段が先攻を目指し、佐藤九段は受けて立つ展開になりそうだ。九州出身の両者による熊本での対局という珍しい取り合わせとなったが、二人ともまだ「JTプロ公式戦」で優勝がない。お互いここを勝って初優勝に弾みをつけたいところだ。

■二回戦はタイトルホルダーと九段棋士の激突
本年度の「将棋日本シリーズ」は、出場棋士12名のなかで30歳以下の若手棋士が5名。そのうち4名が「テーブルマークこども大会」経験者。期待された「将棋日本シリーズ」完全制覇(「テーブルマークこども大会」と「JTプロ公式戦」で優勝)は、斎藤王座、菅井七段、藤井七段の3名に可能性があったが、残念ながら全員が一回戦敗退となった。「世代交代」といわれる棋界だが、一回戦を見る限り、まだまだベテラン棋士は健在。二回戦では、タイトルホルダー3名(渡辺JT杯覇者、広瀬竜王、豊島名人)と佐藤九段のシード棋士が登場。対するのは羽生九段、深浦九段、三浦九段、久保九段と全員が九段棋士。二回戦第一局では広瀬竜王が地元札幌に凱旋、久保九段に勝利し準決勝に駒を進めた。今後の対局も将棋ファンには堪えられない魅力的な対局の連続となる。

【開催趣旨】
「将棋日本シリーズ」は、今年で40回目を迎える歴史と伝統の“見て学ぶ”「JTプロ公式戦」と、19回目を数え国内最大規模に発展した“指して学ぶ”「テーブルマークこども大会」が、同日同会場で開催される大会です。日本の伝統文化である将棋を通じて、「地域社会の活性化および青少年の健全育成」に貢献したいとの想いから全国11地区にて実施いたします。

【実施概要】
タ イ ト ル: 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」熊本大会
場 所: グランメッセ熊本 展示ホールC・D(住所:熊本県上益城郡益城町福富1010)
日 程: 2019年9月7日(土)
時 間: 「テーブルマークこども大会」 10:00開会式(9:00受付開始)
      「JTプロ公式戦」 15:10開演予定(13:15開場予定)

◆対局棋士◆ 深浦 康市 九段 対 佐藤 天彦 九段

解  説:豊川 孝弘 七段 聞き手:本田 小百合 女流三段 読み上げ:野田澤 彩乃 女流1級 
主  催: 公益社団法人 日本将棋連盟、熊本日日新聞社
後  援: 文部科学省熊本県熊本県教育委員会、熊本市熊本市教育委員会、一般社団法人 熊本青年会議所
協  力: 日本将棋連盟 熊本県支部連合会、Z会、AbemaTV
協  賛: JT、テーブルマーク 

トーナメント表】

※タイトル・段位は2019年9月5日現在のものです(シリーズ途中に他棋戦の結果等により変更になる場合がありますのでご留意ください)※渡辺JT杯覇者は棋王・王将・棋聖、豊島名人は名人・王位のタイトル保持者です。

【お問い合わせ先】
「将棋日本シリーズ」総合事務局  担当 野中・三好
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TEL 03-5166-0290 FAX 03-5166-0296  E-mail info@jt-shogi.jp
※「調査データ」や「棋士の写真」の提供等もいたします。           

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