社会は停電に対してどんな備えをしようとしているのか--グルーヴノーツは、約15,000社の停電に関連する報道内容を、独自開発したクラウドAIサービス「MAGELLAN BLOCKS」(マゼランブロックス)を活用して解析しました。深層学習ディープラーニング)によって言葉の特徴を数値化。企業が呼びかけている言葉から特徴を導き出し、危機への意識を探りました。

グルーヴノーツが行なったAI解析では、単語の出現頻度のみを量的に解析するのではなく、文章を解析することで言葉の文脈的な関連を捉え、言葉をベクトル空間上の座標として表現します。これにより、例えば、「停電」という言葉と関連の深いものは何かという探索を、数学的に表現することができるようになります。
  • グルーヴノーツによる言葉のAI解析

取り組みの結果では、「停電」や「影響」といった単語と関わりが深いと考えられるキーワードとして、
・「半導体」や「ディスプレイ」、「基盤」などの精密な制御が必要な製品
・輸出入等に関わる「港湾」や「コンビナート」「クレーン」「倉庫」
・日常の暮らしに関わる「給食」「牛乳」「弁当」「ラーメン」 
などが挙げられました。
AIを活用して言葉を解析するグルーヴノーツの最首英裕

【クラウドAIサービス「MAGELLAN BLOCKS」で実施したAI解析のステップ
  1. 文章から意味を組み立てている言葉を抽出
  2. 抽出した言葉に対して深層学習を行い、言葉ごとの特徴ベクトルを計算
  3. 特徴ベクトルから、言葉の関連性を解析

【テキストデータをベクトル化し、多次元空間で表現】
<「MAGELLAN BLOCKS」自然言語のベクトル化を行う画面(データ提供:日本放送協会)>

  • 「MAGELLAN BLOCKS」活用事例|文章のベクトル化を活用した自然言語のQAシステムを実現
高度な深層学習技術・自然言語処理技術を活用して独自に開発した文書検索エンジンは、言葉の特徴ではなく、文章全体の特徴をベクトル化します。これにより、問い合わせに対して意味的に近い文章を瞬時に見つけることが可能になりました。質問者は日常的に使う自然な言葉で問い合わせを行うだけで、適切な回答を検索することができます。
放送日:2019年9月1日(日) 午後9時00分~9時49分
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190901

  • 株式会社グルーヴノーツについて
独自開発したAI(機械学習・深層学習)と量子コンピュータを搭載した「MAGELLAN BLOCKS」は、数値/画像/文書等の様々なデータをもとに、AIの高精度な予測と、量子コンピュータの組合せ最適化によって、複雑なビジネス課題に対して解を導き出すことが可能です。
https://www.groovenauts.jp/

配信元企業:株式会社グルーヴノーツ

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