JR東日本ダイヤ改正を実施。相鉄・JR直通線が開業し、海老名~新宿間で直通運転が始まります。埼京線は快速の停車駅追加やパターンダイヤ化、列車増発などが予定されています。

弱冷房車の号車を変更

JR東日本は2019年9月6日(金)、「相鉄・JR直通線」の開業や埼京線の利便性向上を中心としたダイヤ改正を11月30日(土)に行うと発表しました。

相鉄・JR直通線は、相鉄本線西谷駅横浜市保土ケ谷区)と羽沢横浜国大駅(同・神奈川区)を結ぶ長さ2.1km(営業キロ)の新線です。線路は羽沢横浜国大駅からさらに東へ数百m延びて、JRの東海道貨物線(羽沢線)に接続します。ダイヤ改正日の11月30日(土)に開業予定です。

列車は、相鉄本線海老名駅神奈川県海老名市)とJR埼京線新宿駅(朝の一部列車は大宮・川越方面)のあいだで相互直通運転を開始します。1日の本数は92本(46往復)。朝ピーク時間帯は1時間あたり4本程度、その他の時間帯は2~3本程度です。

列車種別は、相鉄線内で特急と各駅停車を設定。特急は、海老名、大和、二俣川、西谷、羽沢横浜国大と、JR線の各駅に停車します。最速達列車は、二俣川~新宿間44分(IC運賃769円)、大和~渋谷間45分(822円)、海老名武蔵小杉間36分(621円)です。

車両はJR東日本E233系電車(10両編成)と相鉄の12000系電車(10両編成)が使われます。平日の大崎7時20分着~9時30分着の上り列車は、海老名~大崎間の10号車(最後部)が女性専用車両に設定されます。

直通列車の弱冷房車は9号車に設定。埼京・川越線も直通運転開始に向けて、10月以降、弱冷房車が4号車から9号車に順次変更されます。

埼京線は一部で本数減、「湘南ライナー」にも動き

相鉄・JR直通線の開業に伴い、東海道線の朝通勤時間帯に運転されている「湘南ライナー」の8号と10号は「湘南ライナー8号」(小田原~東京)に統合されます。

埼京線は、早朝に池袋~新宿間で3往復を増発。下り新宿発の初電は25分繰り上がり5時55分になります。また、朝の通勤時間帯は、新宿~大崎間で2往復が増発されます。

日中はダイヤパターン化されます。快速はこれまで通過していた中浦和、南与野、北与野にも停車し、武蔵浦和以北は各駅に停車します。これにより武蔵浦和~大宮間は所要時間が約3分増加。あわせて、快速が各駅に停車するようになることから、同区間の各停の本数が1時間あたり6本から3本に削減されます。

夕夜間帯もダイヤパターン化して運転間隔が見直されるとともに、一部では増発が行われます。川越行きの最終電車は、現在から5分繰り下がり新宿0時00分発(各停)になります。

定期乗車券などは、相鉄・JR直通線の開業日である11月30日(土)から発売されます。

2019年11月30日に「相鉄・JR直通線」が開業する(画像:JR東日本)。