ジャニーズJr.のSixTONES(ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹)とSnow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)が出演する舞台『少年たち To be!』が、2019年9月7日(土)より東京・日生劇場にて開幕する。初日前日、同劇場にて公開ゲネプロ(通し稽古)が行われ、本番さながらの熱い演技とパフォーマンスが繰り広げられた。

舞台『少年たち』は1969年の初演以来、上演のたびにアレンジを加えながら進化と深化を遂げ、多くの観客の心をつかみ歴史を繋いできた。今年上演される本作は2020年にジャニーズ史上初の同時デビューが決定したSixTONESとSnow Manが今年で5度目の出演となる。今回で2グループが出演するのは最後となる『少年たち』シリーズのゲネプロの模様をダイジェストでお伝えしよう。

なお、以下からは、新曲タイトル、コーナー企画など最低限のネタバレが含まれている事をご了承いただきたい。

【第1部あらすじ】
第1部の芝居部分と休憩を挟んで第2部のSHOWTIMEから構成された本作。第1部では、とある少年刑務所を舞台にし、窃盗、傷害、詐欺など様々な犯罪に手を染めた少年たちが二つの房に収監されていた。彼らは互いの房にいる相手にライバル視し、やりきれない想いに身を任せ、日々喧嘩に明け暮れていた。何もかも相容れない彼らだったが、ただ一つ、両者とも共通するある想いがあった。
「俺たちの未来はこんなところにはねえ。自由は塀の外にある。」
かくして彼らは脱獄を決行する。「50年後に必ずまた会おう」そう誓い合って。全員で日の当たる塀の外へとたどり着いた――たった二人を除いて。二人はある目的から自ら牢獄に残る事を選んだ。

塀の外に出た仲間たちは新たな生活へと踏み出すが、時に身を隠しながら、怯えながら、それでも人生に希望を燃やしながらそれぞれの日々を必死に過ごし、脱獄を選ばなかった二人も自らの未来を切り開くために何をすべきか、必死で探し続けていた。
そして50年後―約束の地で集結した少年たちは……。

監獄のなかでやり場のないフラストレーションをぶつける彼らたちが脱獄し、自由を手に入れて幸せをつかんだと思いきや、世間という新たな壁の中でそれぞれが不安や不満を抱えていた。「これなら監獄の中のほうがましだったかも」そんな声も漏れ聞こえる。一方で監獄に残った二人は脱獄した仲間たちに想いを巡らせ、悩み苦しむ仲間たちに届けるかのように生きる事、未来への希望を込めたメッセージを送る。

そして50年後に再会した彼らはともに青春の日々を思い起こす。ここで笑いあり、また笑いありなのが『少年たち』ならでは。思いっきり笑わせてくれた後、刑務所で拾った一通の手紙に書かれていたあの人からのメッセージ……。SixTONESとSnow Manをここまで導いてきた、故ジャニー喜多川氏の肉声が劇場内に響き渡る。それは彼が育てたすべての少年たちに対する、大いなる愛情と信頼に満ち溢れたメッセージ。その言葉の一つひとつが胸を掴み、思わず涙腺を熱くさせるものだった事をここに記しておきたい。

第2部のSHOWTIMEは今のSixTONESとSnow Manの魅力をふんだんに詰め込んだ16曲の歌とダンスの連続だった。Snow Manは「Cry out」、SixTONESは「RAM-PAM-PAM」という新曲をそれぞれひっさげ熱唱。「RAM-PAM-PAM」では6人が歌いながらパンツの前をワザと下げインナーのパンツをセクシーに露出するプレイも。またSixTONESの楽曲をSnow Manが、そしてSnow Manの楽曲をSixTONESが歌ったりと、まばゆい輝きを放つ13人が次から次とエキサイティングなステージを披露していた。

ゲネプロが終わったステージ上では囲み会見が行われた。

今回の公演について話を振られるとまずはジェシーが口を開いた。「5年もやり続けられたのは僕たちが初めてなんですよね。しかも映画もやりましたし。今年はちょっと変わった形でお届けしたんですが、ジャニーさんの想いがより伝わったんじゃないかな。僕たちのリアルさも伝えながら、より大人の僕たちを見せることができたのでは」そう語るジェシーに続き、松村は「今回ジャニーさんの肉声を使わせていただいたというのも初めての試みだった」と語る。ジェシーは「打合せの時も(ジャニーさんの音声を聴いて)皆ボロ泣きで……皆うつむきながら、ね」とお互いの涙を隠すように聴いていたと話した。森本は「久しぶりにジャニーさんの声を聴くと安心感がありますね。ホッとするというか」髙地も「優しさがね」と相槌を打つ。

ゲネプロを終えての手応えを聴かれると「比較的うまくできました」と佐久間の言葉に皆の顔がほころぶ。ジャニーさんが観ていたらどんな言葉が飛んでくるか? と聴かれると「まだまだだな」と岩本。「変更も入るかも」とジェシーも言葉を続けていた。

第1部ではメンバーが日替わりで手紙を読む場面もある。このゲネプロでその役を務めた田中は「自分たちのリアルな部分を反映させていて。自分たちの事を自分たちが手紙に書いて、それを脚本家さんに渡して台本に入れてもらいました。その他のストーリーの部分も自分たちの今までの事なども含めているので、今までになく、よりリアルな等身大の姿になっていると思います」と製作の舞台裏を明かす。髙地も「皆、学生時代を思い出して鉛筆を持って下書きして清書して。公演ごとにお客様がどのメンバーの回に当たるのかという楽しみもありますよね!」と言うと深澤も「僕たちも毎回誰の番になるか分からないし!」と述べ、佐久間は「だからネタバレはされたくないですね。僕たちの言葉で伝えたいからここ(劇場)に来て聴いて欲しいです」と観客に協力を求めていた。

改めて『少年たち』という演目について質問が岩本に振られると、リポーターの一番近くにいた向井が「僕が語りましょうか?」とぬるっとカットイン。だが「岩本さんが喋るから!」という周りの声で素直に引き下がる向井(笑)。岩本は「半世紀にも渡って描かれてきた作品で、脱獄するという事と塀の外に出る事って僕らがデビューして新しい世界に出る事とどこかリンクしています。元々あったジャニーさんの言葉だったり、今まで先輩たちが築き上げてきた歴史+α、今の時代を生きるSixTONESとSnow Manだからこそ言える台詞だったり環境。この時代に生きている僕らしかできない気がするんです。こんな形で5年目を迎えるとは初演の頃は思ってもみなかった。もしかしたら社長はそこまで見えていたのかなとも思う」と持論を展開した。

今回、ラウールと目黒と向井が初参加、と話を振られると「はっはっは。僕は初参加じゃないんです」と向井。「2015年にSixTONESとSnow Manと関西ジャニーズJr.でやった時に僕もいたんですよ。ちょっと情報不足でしたね」とリポーターを逆襲。すると深澤が「やかましいわ」と突っ込みを入れ、目黒も深澤の代わりに背後から向井の頭をこづき、一同大笑い。佐久間が「“Snow Manとして”は初だよね」とリポーターをフォローすると「すみません」と深々と謝罪をする向井にまた笑い声が起きていた。

ひとしきり笑った後、ようやく本題に戻り、向井は「Snow Manの一員として初めての舞台という事で緊張もしましたが、初日から少しずつパワーアップしていきたい」と話す。もうSnow Manに溶け込んでますね? と突っ込まれると「まだですね~」とボケる向井に佐久間は「長ぇよ!」と突っ込み。「雪のようにとろけていきたいです」とまだ向井がボケると今度は深澤が「今の、全然うまくないから」とボケにダメ出ししていた。

ラウールは「SixTONESとSnow Manがやってきた4年という歴史があり、そんな舞台に自分が立てる事はすごく嬉しいし、傷をつける事はできないので、稽古から全力でぶつかってきました。皆さんに観て欲しいと思える作品になったので、凄く本番が楽しみ」と初々しさを匂わせ、目黒は「今までずっと観に来ていて、『僕も出たい』と憧れていたので、今回こうして出る事が出来て嬉しい。1幕がお芝居で2幕がSHOWTIME。SnowManとSixTONESとして今までジャニーさんに人間としてもアイドルとしても育てていただいた事を舞台で出せればいいなと思っています」と謙虚に答えていた。

今回50年後の世界を描くという事で、メンバーそれぞれが老けメイクに挑戦する。誰が一番似合っているか? と聴かれると「深澤かなあ」とジェシーが名前を挙げる。「僕はあんな風にはならないと思う」と深澤が反論すると、そこにラウールが「僕の50年後はこのくらいだと思う」と深澤の肩に手を置く。「何で!?」と深澤が真顔で抵抗する姿にニヤニヤするラウール、そして「10歳しか違わない!」と佐久間が茶々を入れていた。

深澤としては「僕としては(森本)慎太郎があんな感じになっていて欲しい」その言葉に森本は「3ブロックに分かれた頭でね。真ん中ナシでサイドありってね。あの(老けメイク)は吉本新喜劇の茂じいをイメージして作り上げました。僕あのキャラクターが大好きなんです。50年後(茂じいスタイルに)なってたらいいですねえ!」とニッコリ。
一方松村の老けメイクが故・内田裕也を彷彿とさせることから「シャケナベイベーさんにそっくり」とリポーターが言うと「シェケナベイベーですね。シャケになると定食みたいになっちゃう」と冷静に突っ込み返していた松村だった。

2幕のSHOWTIMEの話になると髙地は「スイッチメドレーという、SixTONESとSnow Manがお互いの曲をやるところで(Snow Manの)『IV Guys Snow Man』が凄く大変でした。岩本くんが振付をマンツーマンレッスンしてくれてよかった。またSnow ManがSixTONESの『この星のHIKARI』をやってくれたのも新鮮で」と語ると、佐久間も「お互いの曲の再現率をいつもの高さまで出すのが大変でしたね」と振り返る。渡辺は穏やかな口調で「この2グループだからやる意味があると思いました。僕ら以外のグループがやるのもまた違ってて。『少年たち』が僕らの出会いの場なのでグッとくるものになれば」と仕上がりに期待を寄せる。

森本と宮舘が挑戦するリボンフライングについて、森本は「観ていて皆がウワッと思っていただければ」宮舘も「滝沢歌舞伎で一度やっていますから恐怖心はないですが、今回は約2日で仕上げたんです。ここから公演数を重ねる事でもっと進化していきたい」と決意を述べるとその隣で阿部が小さく拍手を送っていた。

深澤、阿部、佐久間で担当するマジックコーナーについて、阿部は「ジャニーズの舞台って突然マジックが始まるという伝統を僕も引き継げているのかな」と笑顔を見せる。一方深澤がやる炭酸飲料芸(!)は「“出し方”もいろいろなバリエーションがあるので毎回楽しんでいただければ」と含みを持たせていた。

『少年たち』の名物コーナーでもある「桶ダンス」について「ラウールがすごく嬉しそうで」と松村。「すごく楽しいっすね!」と嬉々として答えるラウール。髙地は「ラウールってこんなにデカイですけど、脱ぐとまだ子どもなんですよ。16歳の身体で」とコメント。するとラウールが「僕、乳首の色素が薄いんですよ。16歳だから。皆は色素が濃いので~」と語り出し、全員がオイオイと大爆笑。髙地が「僕はポッコリお腹の事を言いたかったの」というと照れくさそうに「胃下垂なんで」とはぐらかすラウールだった。さらに深澤が「皆で手に持っている桶で隣の人の下腹部(笑)を隠す振りがあるんですが、ラウールは脚が長くて腰の位置が高いから桶で隠そうとすると上に出てしまってて隠せないんです」この発言に大笑いとなる一同だった。

2グループが来年同時デビューとなる話題に。田中が「お互い切磋琢磨して高め合っていけたら。相乗効果で」と言えば岩本も「戦友ですから」と応える。深澤は「デビューして『なんか違うよね』とは言われたくないので堂々としていたい」と気合いをみなぎらせていた。

明日が初日という事で、京本は「昨年まで、いつもジャニーさんは楽屋で本番中毎日モニターで舞台の様子を観ていてくれたんです。今年はその部屋にジャニーさんの写真を置いて、朝(劇場に)入るときもその楽屋に『おはよう』って声をかけているんです。いつも観ていてくれていると信じてこの作品を最後までまっとうしたいです」と力を込めていた。

取材・文・撮影=こむらさき

(前列左から)向井康二、渡辺翔太、深澤辰哉、ラウール、岩本照、ジェシー、京本大我、松村北斗(後列左から)目黒蓮、宮舘良太、阿部亮平、佐久間大介、田中樹、髙地優吾、森本慎太郎