上海で行われているFIBAバスケットボールワールドカップ2019の1次ラウンド第3戦で日本代表は5日、米国代表と対戦し、45ー98で敗れた。日本代表は今大会3連敗となり、米国代表との実力差は点数以上のものがあったが、中国メディアの澎湃新聞は6日、中国バスケ界は日本を過小評価してはならないと伝え、今後の日本バスケは大きく成長するに違いないと主張した。

 記事は、「バスケットボールワールドカップにおいて、世界から見れば日本の実力は小学生のようなものだった」と伝える一方、今大会は日本バスケットボール界にとって「第一歩」に過ぎないと指摘。日本バスケットボール協会(JBA)は2014年に国際バスケットボール連盟(FIBA)よりガバナンスの欠如や2リーグ体制を理由に資格停止処分を受け、国際大会に出場できなかった時期があったとしながらも、日本はその後に改革を進めてトップリーグを統一したと紹介、トラブルを乗り越えて自力出場を果たしたのが今大会だったと指摘した。

 続けて、ナショナル・バスケットボール・リーグとbjリーグという2つのリーグが統一されて誕生した「Bリーグ」は1部、2部、3部があって成績によって昇格と降格が行われるシステムとなっており、チーム間の競争が促進される制度になっていると紹介、Bリーグにおける競争は日本男子バスケ代表の実力向上に寄与していると指摘した。

 さらに、日本バスケット界はすでに中長期的な視点で実力強化に向けて動き始めており、選手の育成はもちろん、コーチや指導者の育成も含めた強化策に取り組んでいると紹介。日本にとって今大会では「ブレークスルー」と呼べるような結果はまだ残せていないと指摘する一方、八村類選手や渡邊雄太選手のようにNBAでプレーする若手が登場している日本は「もはや中国男子バスケが軽視できる存在ではなくなった」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

米国に敗戦も「日本バスケは大きく成長するはず、過小評価してはならない」=中国メディア