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 UMAの定番といえば、イギリススコットランドのネス湖で目撃情報が相次いでいるネッシーであることに依存はないだろう。

 大々的に報じられた「外科医の写真」はのちに捏造であることが判明したが、他にも目撃情報は複数ある。

 2018年6月より、ニュージーランド・オタゴ大学の研究チームネッシーDNA調査を行うことを発表。その途中報告はカラパイアでも紹介してきたが、ここにきて新展開が。

 研究チームは、ネッシーのの正体は巨大なウナギではないかという新説を発表したのである。

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ネス湖の生物DNAを網羅的に調査

 ニュージーランド、オタゴ大学のニール・ゲンメル教授らは、2018年より、ネス湖のさまざまな場所や深さで集めた250の水のサンプルからDNAを採取・解析した。

 解析されたDNAは約3000種におよび、そのほとんどは小さな生物だが、ブタ、シカ、トゲウオ、ヒトといったDNAも見つかっている。

 肝心のネッシーらしきDNAは残念ながら見つからなかったが、2019年6月の中間報告では「ネッシーが存在しないとは断定できない」と意味深な発言をしていた。

膨大な量のウナギのDNA発見にネッシーの正体は巨大ウナギ説が浮上

 だが、この調査では、驚くほど膨大な量のウナギDNAが発見されたのだそうだ。そのため、ネッシーの正体が異常なまでに大きく成長したウナギである可能性は否定できないとのことだ。

 「やたらと大きなウナギはいるかもしれません」とゲンメル教授は記者会見で述べている。「まあ、何をもって”大きい”と言うのか、っていうところはありますがね。」

 あくまで仮説ではあるが、通常なら産卵するために海に出て行くウナギが、何らかの理由でそうせず、産卵しない代わりに特大サイズまで成長を続けたのかもしれない。

 ただし現時点では、発見されたDNAが「巨大ウナギのものか、ただのありふれた小さなウナギのものかはわかりません」とのことだ。

 一方、ゲンメル教授は巨大ウナギがこれまで一度も捕獲されたことがない事実も指摘する。これまで捕獲されたもので最大のヨーロッパウナギは5.38キロでしかない。

 「この程度じゃちっとも怪物じゃないですよね? でも、これまでの証拠から考えれば、可能性としてはその存在を否定できないわけです。」


Could the Loch Ness Monster Actually Be a Giant Eel?

ただし恐竜説は明確に否定

 ネッシーの正体に関するもので一番人気のある説は、大昔に絶滅したはずのエラスモサウルスやプレシオサウルスの生き残りというものだ。

 この説については、ゲンメル教授はもっと自信たっぷりに否定する。

 「ネス湖にプレシオサウルスがいるかですって? いいえ。爬虫類の配列を示す証拠はまったく見つかっていません。ネス湖に巨大な恐竜が潜んではいないだろうことについては、かなり確信していいと思います。」

 発見されたもので恐竜のDNAに一番近かったのは、ヒキガエルカエルのようなかなり遠縁にあたる両生類のものだった。

 「ワニもトカゲもヘビも見つかりませんでした。」

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それでもワンチャンはある?


 ちなみにこの研究は、ネス湖の生物多様性を把握することが本来の目的で、ネッシーはこうした環境DNA研究に注目してもらうためのいわば「エサ」だったとのこと。

 ネス湖では、カラフトマスなどの外来種の侵入が懸念されているが、将来的に、ここに生息するあらゆる種のデータベースが構築されれば、生物多様性の変化を評価するのも容易になる。

 なお、今回の調査では、ネス湖の魚類については全種が検出されたようだが、カワウソアシカの痕跡は抜け落ちており、ゲンメル氏も見逃した可能性を認めている。

 ならば、もしかしてネッシーの証拠が見逃されてしまった可能性もあるのではなかろうか?

 実際、ゲンメル氏もこのように述べている。

それでも多少の不確かさはあります。ネッシーを信じている人にとって、チャンスは残されていますよ。

References:Loch Ness monster: Study reveals what creature Nessie may actually be - Edinburgh Evening News/ written by hiroching / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52282226.html
 

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