樹木希林さんの一周忌を間近に控えた9月10日(火)、希林さんを偲ぶ特別番組「樹木希林さん特別番組~おもしろうて、やがて不思議の、樹木希林~」(夜7:00-8:54、テレビ朝日系)が放送される。

【写真を見る】映画「あん」では、孫・内田伽羅との共演も話題になった

その特別番組の放送に合わせて、テレビ朝日9月8日(日)に2本の希林さんスペシャル番組を放送。

朝10時55分からは希林さんが出演した「徹子の部屋」(毎週月~金曜昼0:00-0:30)の蔵出し映像、昼2時からは希林さん最後の主演映画「あん」(2015年)がオンエアされる。

■ 「徹子の部屋」での名場面が登場!

徹子の部屋」に希林さんが出演したのは、1990年6月の初出演から数えて計6回。

初出演時には「自分が死んだ後に、追悼番組を放送されるのが嫌だったから」と、それまで「徹子の部屋」への出演を拒んでいた理由を笑いながら明かす。

また、「徹子の部屋スペシャル」では夫・内田裕也さんとのスタジオ初共演も実現。

最後の出演となった2018年5月の放送では、内田さんが歌う「朝日のあたる家」に聞き入り、「いい歌ですね」としみじみと語っていた。

9月8日(日)朝10時55分からの「樹木希林さん特別番組直前SP」では、そんな「徹子の部屋」での希林さんと黒柳徹子の珠玉トークの中から名場面を放送。さらに、「樹木希林さん特番―」の内容も一部紹介する。

■ 最後の主演作では、どら焼き店で働く老婦人を好演

一方の映画「あん」(2015年公開)は、ドリアン助川の同名小説を河瀬直美監督が映画化した作品。希林さんにとっては、最後の主演作となった1本で、同年の日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞した。

劇中、希林さんは粒あん作りの腕を買われ、小さなどら焼き店で働く老婦人を好演。

永瀬正敏演じるどら焼き店の雇われ店長との心の交流、やがて老婦人がたどる過酷な人生を優しく見詰める作品として好評を博した。

同時に、孫でもある内田伽羅との共演も話題に。美しい日本の風景とともに、人間の心を描くことを得意とする河瀬監督の傑作の1つでもある。

永瀬と河瀬監督は「樹木希林さん特番―」で、「あん」にまつわる希林さんの思い出を紹介。

河瀬監督は撮影時の希林さんの素顔を、永瀬は希林さんの演技に「泣いてはいけないシーンで号泣してしまった」というとっておきのエピソードを語る。

■ 映画「あん」あらすじ

縁あってどら焼き店「どら春」の雇われ店長として、単調な日々を過ごす千太郎(永瀬正敏)。店には中学生のワカナ(内田伽羅)という常連客が通っている。

ある日、「どら春」の求人募集の貼り紙を見て、働きたいという老婦人・徳江(樹木希林)がやって来た。徳江の作った粒あんが絶品だったことから、さっそく彼女を雇い入れると、たちまち評判となり店は大繁盛。

しかし、心ないうわさが、彼らの運命を大きく変えることになっていく…。(ザテレビジョン

特別番組「樹木希林さん特別番組~おもしろうて、やがて不思議の、樹木希林~」の放送を前に、「徹子の部屋」の超貴重な蔵出し映像と、主演映画「あん」をオンエアする