メルセデスベンツなどを展開するダイムラー子会社Smartは、すでに小型車ブランドとしての地位を確立している。そのSmartから電気自動車(EV)2種「EQ Fortwo」「EQ Forfour」が発表された。

ダイムラーによると、Smartは今後このEVのみを扱うとのことで、ガソリン車を展開していた自動車メーカーが完全にEVに移行するのは世界初という。

・最高速度は時速130キロ

EQ Fortwo、そしてEQ Forfourも完全にゼロからデザインされたとのことだが、小型でコンパクト、そして愛らしい外観はこれまでのモデルと共通する。

名称にある通り、EQ Fortwoはツードアの2人乗り、EQ Forfourはフォードアの4人乗りで、どちらも定格出力41kWのモーターを搭載している。

トップスピードは時速130キロとさほど速くないが、Smart車は基本的に街乗りが前提なのでまず十分だろう。航続距離はFortwoが約160キロ、Forfourは約152キロとなっている。

DC急速充電を使わなくても、わずか40分でバッテリーを10%から80%に充電できるのは心強い。

・ガソリン車に見切り

世界中の車メーカーのほとんどがいまEVの開発を進めていて、Smartと競合する小型EVも少なくない。ただし、大半のメーカーはガソリン車の扱いもまだ続けていたり、最初からEVしか扱っていなかったりする。その点、Smartは扱っていたガソリン車に見切りをつけ、EVに特化する初のメーカーとのこと。

FortwoとForfourの発売時期や価格などはまだ明らかになっていないが、小型車が好まれる日本でも需要はありそうだ。

Daimler

(文・Mizoguchi)