中国は大都市を中心に、地下鉄がどんどん建設されており、その先進性と新しさには目を見張るものがある。しかし、歴史ある日本の地下鉄は、様々な面で中国とは異なっているようだ。中国メディアの今日頭条は5日、「日本で感じた地下鉄文化」を9つ紹介する記事を掲載した。

 まず1つ目は、日本の乗客は皆が下を向いて本やスマホを見ているので「図書館にいるような静けさ」だと紹介。また、音もそうだが香りにも敏感で、他の乗客の快適さを気にしていることを伝えた。2つ目は「駅員の礼儀正しさ」だ。どこの都市でも、車両を巡回した車掌が、最後に回れ右をして深くお辞儀をしているのを見て衝撃を受けたそうだ。「誰も見ていなくてもこれを長く続けるのは難しいこと」と感心している。

 3つ目は、女性車両、弱冷房車、各駅停車、快速など「様々な客のニーズに合わせた車両」があること、4つ目は「痴漢に厳しい」こと、5つ目は「駅がショッピングセンターになっている」こと、6つ目には「乗車券の種類が多い」ことを紹介。一日券や、関東圏や関西圏で使える交通カードなどがあって便利で、記事の中国人筆者が購入した三日券には割引券が付いていて、「地域の発展にも貢献する」と感心している。

 さらには、7つ目として「ドアが閉まる際のチャイムが駅ごとに違うこと」で、どうしてこんなに簡単なものを極めることができるのかと考えてしまったそうだ。8つ目には「車内の設備」が中国と違い、椅子が中国のようなプラスチックでなくふかふかとした布製で冬には温かく、手すりが多く利用者の需要に合わせて様々な高さがあることにも感心している。最後には、「駅に広告」が多いとも指摘している。

 日本では見慣れた光景だが、記事が指摘しているように、これも早くから地下鉄が導入された日本ならではの「文化」なのだろうか。利用者のニーズというのは様々で、それに合わせて進化を遂げてきたのは間違いないだろう。中国の地下鉄は、建物や施設は立派だが、乗客のニーズに応じた設備やサービスという面では、日本から学べることが多くあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人が感じた日本の地下鉄文化、「まるで図書館のように・・・」=中国メディア