最新テクノロージの象徴! 話題のクルマ用語「CASE」「ADAS」「MaaS」の意味とは

先進安全な時代だからこそ生まれた言葉

 自動車業界は100年に一度の改革・大変化の時期といわれています。たとえば市販車においても速さから安全へとクルマに求める価値が変わりつつあることは肌で感じているのではないでしょうか。そうした時代ですから、自動車の専門用語にも新しい言葉が誕生。ここでは、そうした最新の自動車業界を理解するのに重要な専門用語の中からアルファベットの略称で記されることの多い5つの用語をピックアップ。それぞれが何の略称で、どんな意味を持っているのでしょうか。

CASE(コネクテッド・オートノマス・シェアリングサービス・エレクトリック)

 コネクテッドオートノマス(自動運転)・シェアリングサービスエレクトリック(電動化)の頭文字を繋いで生まれた「CASE」。呼び方もそのままで”ケース”と言います。元ネタ2019年5月までダイムラー社の会長だったディーター・ツェッチェ氏が2016年のパリモーターショーにて同社の中長期計画における重要テーマとして使ったのがキッカケ。いまでは、各自動車メーカーでも共通の、世界の自動車業界が対応すべき重要事項として認識されています。「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語 言わずもがなですが、あらためて整理すると「コネクテッド」はクルマが通信機能を持ち、それを有効活用すること。「ヘルプネット」のようなサービスもコネクテッドに含まれますし、インターネットにつなぐというだけではなく、「OTA(Over the Air)」といって自動車の制御プログラムなどを遠隔アップデートする機能も想定されています。「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

 オートノマス(自動運転)とも連携してくる機能でもあり、車間通信や路車間通信といった通信機能も含まれてきます。シェアリングサービスというのは、自動車が所有から共有に変わることで、これまでのように自動車を販売するというビジネスモデルから、利用してもらうというビジネスに変わるということです。電動化はもっとも進んでいる要素。ただし電動化といっても、そのレベルは様々で、後述する「BEV」を現時点での最適解とするのが欧州のトレンドとなっています。

 

MaaSMobility as a Service モビリティ・アズ・ア・サービス)

 モビリティ・アズ・ア・サービスの略称が「MaaS(マース)」、これは自動車に限らず、モビリティ(移動)についての新しい概念となります。ITS世界会議で設立されたMaaS Allianceの理念では、「MaaSは、いろいろな種類の交通サービスを、需要に応じて利用できる一つの移動サービスに統合することである」とされています。「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

 また、移動と宿泊などをワンストップサービスとして提供することもMaaSとして、従来の事業者(鉄道会社など)が付加価値サービスを提案しているケースもあり。さらにトヨタではMaaSを支えるモビリティラットフォームを提案しています。

 明確なカタチがないだけに具体的といったモデル例は見えづらいのがMaaSの現実。コネクテッドや自動運転などCASEで進むハードウェアを、どのように利用できるのかがMaaSのカギとなるでしょうし、また最終的には政策レベルで管理システムを作る必要があるともいわれます。その意味では、統制経済に近づく心配もされています。

 

ADAS(先進運転支援システム)

 ADASとは「Advanced Driver-Assistance Systems」の略称で、日本語でいうと「先進運転支援システム」のこと。正しい読み方はありませんが、自動車業界では多くの人が”エーダス”と呼んでいます。自動運転につながるテクノロジーのことですが、自動運転のレベル分けでいうとレベル2に相当する技術を指し示す用語として使われています。「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

 つまり、ACC(追従型クルーズコントロール)や車線維持ステアリングアシストなど個々の技術もADASに含まれるし、レーダーなどで後方から接近する車両などを検知する仕組みもADASのこと。しかし、多くの場合、ADASとまとめて表現する場合は、そうした運転支援システムを統合した機能を指しているようです。その代表的な機能が「AED(衝突被害軽減ブレーキ)」なのは言うまでもありません。

 

AED(衝突被害軽減ブレーキ)

 一時は「自動ブレーキ」と称されることも多かった衝突被害軽減ブレーキを英語で表記すると「Autonomous Emergency Braking」。その略称が「AEB」です。日本では国土交通省が「AEBS」として衝突被害軽減ブレーキの認定制度を始めています。なお、国土交通省のAEBSは「Advanced Emergency Braking System」の略称ですが、機能としては同じもの。乗用車への義務化が目前、これからは「AEBS」という言葉が主流になるかもしれません。「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

 

BEV(バッテリーEV 電気自動車)

 日本語で「電気自動車」というと、エンジンを積まずに100%電力で動くクルマのことを指しますが、グローバルには「Electric Vehicle(EV)」というと、電気モーターで動くクルマのこと。ハイブリッドカープラグインハイブリッド、燃料電池車なども含みます。「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

 それぞれ略称を記すと、ハイブリッドカーは「HEV」、プラグインハイブリッドは「PHEV」もしくは「PHV」、燃料電池車は「FCV」となります。そして、バッテリーに蓄えた電気だけで走る電気自動車のことはバッテリーEVの略称で「BEV」と呼んで区別しています。「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

 業界では”ベブ”と呼ぶことが多いようですが、「HEV」を「ヘブ」、「PHEV」を「ピーヘブ」と読むため、しっかりと文脈を把握していないと聞き間違えてしまいそうです。そして、なぜか「FCV」は「エフシーブイ」と読むことが多数派となっています。

「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

「CASE」や「ADAS」など最近目にするアルファベットの専門用語

最新テクノロージの象徴! 話題のクルマ用語「CASE」「ADAS」「MaaS」の意味とは