W杯予選ミャンマー戦で久保が出場すれば39年ぶりにW杯予選最年少出場記録を更新

 日本代表は10日にカタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選初戦ミャンマー戦(ヤンゴン)に臨む。前日練習を終えたDF長友佑都ガラタサライ)が取材に応じたなか、「逆サイドの堂安まで届くような声を……」と語り、MF久保建英(マジョルカ)のベンチスタートを匂わせた。

 いよいよカタールW杯に向けた戦いが始まる。FIFAランク33位の日本が敵地で同135位のミャンマーと対戦するなか、前日会見に出席した森保一監督は「今回の招集メンバーですでにキリンチャレンジカップも戦ってきたが、コンディションのいい選手を明日のスタメンに起用していきたいと思っている。今日の練習を見て、久保の起用も含めて考えていきたいと思っている」と明かしている。

 注目の一つが久保の出場だろう。ミャンマー戦でピッチに立てば18歳98日での出場となり、名古屋グランパスを率いる風間八宏監督(当時筑波大)が持つW予選最年少出場記録(19歳67日)を39年ぶりに更新する。

 5日の国際親善試合パラグアイ戦(2-0)では1トップにFW大迫勇也ブレーメン)、2列目MF中島翔哉ポルト)、MF南野拓実ザルツブルク)、MF堂安律PSV)が並び、前線は“鉄板カルテット”が先発で起用された。一方、後半から前線のメンバーを入れ替え、堂安に代わって久保、中島に代わってMF原口元気ハノーファー)が投入されている。

ミャンマー戦を前に「今まで以上に声を掛けないとダメだと思っている」と警戒

 久保が起用されるとすれば、右サイドハーフの可能性が高いなか、前日練習を終えた長友が試合について展望。スコールや緩いピッチ状態に触れ、「なかなか難しいコンディション。なかなか経験したことがない。今まで以上に声を掛けないとダメだと思っている」と警戒を強めた。

 さらに「逆サイドの堂安まで届くような声を出していかないと、チームの精神状態も含めて、心を一つに戦っていくというのは難しい試合になる」と言及。右サイドハーフの先発が堂安であることを示唆するコメントを残している。

「つなぐだけではなく、割り切ってロングボールを使う、早めにクロスを入れるとか、攻撃の幅を広げていかないと難しい」

 様々な攻撃のイメージを膨らませている長友は、チームの対応力を勝利のポイントに挙げていた。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)

DF長友佑都(左)とMF久保建英【写真:Noriko NAGANO】