女優の菅野美穂が、俳優のウィル・スミスが主演を務める映画『ジェミニマン』の日本語吹替版で声優を務めることが決定した。ウィル演じる主人公ヘンリーと共に、クローンを作る謎の秘密機関に立ち向かうクールな潜入捜査官・ダニー役を担当する。菅野がハリウッド実写映画で吹き替えを務めるのは、今作が初となる。

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 本作は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『アルマゲドン』(1998)を手掛けたジェリー・ブラッカイマーが製作を務め、巨匠アン・リー監督がメガホンをとった近未来アクションエンターテイメントウィル演じる伝説的暗殺者ヘンリーが政府に依頼されたミッションを遂行中、自分の動きを全て把握し神出鬼没で絶対に殺せない最強のターゲットに遭遇。その正体が、自身の若きクローンであると知り、政府を巻き込むクローン技術の巨大な陰謀に巻き込まれていく姿を描く。

 本作で菅野が演じるダニーメアリーエリザベスウィンステッド)は、DIA(アメリカ国防情報局)の潜入捜査官。引退を決意した伝説のスナイパーヘンリーウィル)の監視役として潜入捜査を行う内に、彼を狙う正体不明の暗殺者の存在を知り、それがヘンリー自身のクローンであることを突き止める。しかしやがて自らの命も狙われることになり、彼と共にクローンを作る謎の秘密機関“ジェミニ”の陰謀に立ち向かう。最新技術で実現した、現在のウィルと若きクローンの23歳のウィルという、2人のウィルとの共演も見どころだ。

 ディズニーアニメーション映画ベイマックス』(2014)で声優に初挑戦し、2度目となる本作でハリウッド実写映画の吹き替えに初挑戦した菅野は「演技で何かをするということより、既に出来上がっている素晴らしいものがあるので、それをどうやったら伝えられるかな、という『より分かりやすく伝える』お手伝いみたいな演技というところで、普段とは違う演技に緊張しました」と、新鮮な気持ちで臨んだ心境を明かす。

 さらに、作品の設定にちなみ「自身の23歳のクローンが目の前に現れたらどうするか?」という質問には、まず「負けちゃいますね、若さに(笑)」と素直なコメント。続けて「映画の中ではウィルが若いウィルを説得するんですけど、やっぱり人生の紆余曲折を経て含蓄のある言葉を持っているんですよね。若いウィルはみずみずしさとかそういう魅力はあるんだけど、やっぱり世の中の事を分かっていない。だから、映画のウィルのように、私も説き伏せるような、そういう戦い方に持っていこうと思います(笑)」とウィル演じる2人のキャラクターそれぞれの特徴を紹介しつつユーモラスに答えた。

 映画『ジェミニマン』は10月25日より全国公開。

映画『ジェミニマン』で吹き替えを担当する菅野美穂 (C)2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.