最近では女性にとどまらず、男性でも二重整形をするケースが増えてきているという。さらには、整形を公言する人も現れるなど、以前よりも整形に対する心理的ハードルは下がってきているようだ。とはいうものの、やはり先立つもの(お金)がなければ「あこがれの二重」は手に入らない。費用がネックで二重整形に踏み切れない人も多いのではないだろうか。「教えて!goo」にも「二重整形は何円くらいですか?」という質問が投稿されていた。そこで今回は、二重に関する意識や費用の問題を、アンケート結果を交えながら、お金の専門家である武藤英次さんに話を聞いてみた。

ぱっちり二重はやはり女性の憧れ?

ぱっちり二重」人気は歴史が古く、昭和40年代の女性誌にも二重化粧品の広告が載っていたほど。その憧れは今も変化はないのだろうか。

「最近では価値観の多様化も進み、誰しもがぱっちり二重にあこがれているとは限らないとはいえ、アンケートによると54.7%が憧れるという結果が出ています」(武藤さん)


「ちなみに『どのような目になるのが理想?』という質問(4択)では『ぱっちり二重(69%)』、『ナチュラルな奥二重(11%)』、『切れ長美人な一重(9%)』、『特になし(11%)』という結果です」(武藤さん)


一口に二重といっても、さまざまな種類があり、人によって好みも違うようだ。

■憧れの二重にいくらまでなら出せる?

二重を作るには、それなりの出費を覚悟しなければならない。実際に二重を手に入れるための費用は、どのくらいが妥当だろうか。

「アンケート結果によると『10万円以内ならOK』とする回答が7割を超えています。10~30万円は9%、30~50万円は4%と少なく、やはり10万円の大台を超えるのは厳しいと感じる人が多い印象です。美容整形に限りませんが『10万円超え』はどうしても心理的ハードルが高くなりがちです」(武藤さん)


美容整形と聞くと非常に高額な印象があるが、二重整形を10万円以内に抑えることは可能なのだろうか。

「予算10万円以内となると『埋没法』が基本でしょう。切開すれば半永久的な二重を期待できますが、手術代はもちろん、術後のケアなどトータルで20~50万円程度まで金額が膨らんでしまいます。切開法は見た目の変化も大きく、万が一納得いかない場合、リカバリーが難しいことが多いようです」(武藤さん)

埋没法とは、メスを使わず糸と針で二重を作る、いわゆるプチ整形というもの。予算を抑えられ、やり直しがある程度きく手法だ。

ぱっちり二重をつくる方法ごとの費用とメリット&デメリットは

切らない埋没法の二重整形は費用などの面で魅力だが、不安や疑問もあるのではないか。

「埋没法は費用が抑えられるだけあって、二重の持続期間に不安があるなどのデメリットが存在するのは事実です。しかし、高額な切開法なら100%満足できると決まっているわけでもありません。それぞれの良し悪しを理解した上で、慎重に選択する必要があります」(武藤さん)

高いお金を払ったからといって、必ずしも満足な結果が得られるわけではないのだ。

「費用を抑えるならアイプチやアイテープなどで簡単に二重をつくることもできます。慣れてくると、ナチュナルな仕上げができますし、失敗しても修正が効くなどのメリットもあります。いきなり整形にチャレンジせずに、まずはアイプチなどでお気に入りの目の形を探してみるのもおすすめです。最近ではアイプチの専門店もありますから、プロのアドバイスを受けることもできますよ」(武藤さん)

いきなり高額なお金を払って後悔することのないように、最適な選択をしたいものだ。

今回は、二重整形という、ある意味ニッチな話題について掘り下げてみた。人によっては投資以上の効果が得られる可能性もあるだろう。興味がある人は、今回紹介した内容を参考に、失敗だけは回避して欲しい。

●専門家プロフィール:武藤 英次(むとう えいじ)
カードローンに関する疑問や悩みを解決するサイト「なるほどカードローン」「ナビナビキャッシング」の執筆および監修を担当。地方銀行勤務時にはファイナンシャル・アドバイザー担当を含めた多様な実務経験を積む。現在は大手不動産企業、信用金庫等、幅広く金融や不動産等に関わる記事を多数執筆している。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

ぱっちり二重が手に入るならいくらまで払う?二重整形のアレコレ