過去にチェルシーのユースチームに所属していた2選手が、チェルシーの元チーフスカウトでクラウディオ・ラニエリ体制で助監督を務めていたグウィンウィリアムズ氏(56)から人種差別を受けていたことを告白した。イギリスBBC』が伝えている。

ここ最近、サッカー界において人種差別が深刻な問題となっている。その中でかつてチェルシーのユースチームに所属していたアフリカルーツを持つ2人の元プレーヤーが、『BBC』の取材に対して過去に同クラブで日常的に受けていた人種差別について語った。

共に匿名を条件に取材に応じた2人の男性はウィリアムズ氏が、クラブ内において人種差別を扇動していたと主張している。

グウィンウィリアムズに初めて会った時、彼が私の口や鼻の大きさをからかってきたことをよく覚えている」

また、アンソニー(仮名)はウィリアムズ氏から人種差別的な呼び名や、“老人相手の引ったくり”などといった侮辱的な発言、陰茎の大きさに関して人種差別的な発言を受けたことなどを告白。その時自身の年齢が12歳であったことも明かしている。

一方、キーラン(仮名)はウィリアムズ氏から日常的に人種差別行為を受けていたことで、トレーニング中のミスを極度に恐れていたことを明かした。

「私はトレーニングをしているとき、常にミスを恐れていたんだ」

ピッチ内でリラックスできたことなんてなかったよ。仮に、悪いプレーをしてしまえば、“だから黒人はダメなんだ”とか酷いことを言われると考えてしまっていたんだ」

1979年チェルシーアカデミーで仕事を始めたウィリアムズ氏は、アカデミーディレクターを務めたほか、チーフスカウトとして元イングランド代表DFジョン・テリーを発掘した人物として知られていた。その後、ラニエリ体制では助監督を務め、2006年クラブを去っていた。

なお、ウィリアムズ氏は自身の弁護士を通じて、前述の2人の証言を含め自身にかけられている人種差別疑惑を全面的に否定している。

チェルシーでは1970年代1980年代を中心に一部コーチスタッフによるユース選手に対する性的虐待問題が以前に発覚しており、今回の人種差別問題を含めて当時在籍していた若いプレーヤーたちは非常に劣悪な環境でのプレーを強いられていたようだ。

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