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 植物性というとボタニカルで優しいイメージがあるが、いろんな人間がいるように地球上にはいろんな植物がある。

 恐怖の殺人植物や(関連記事)、キレイなのに殺傷力がものすごい花(関連記事)、人間を殺る気満々の植物(関連記事)だって存在するのだ。

 そんなわけで今回は、結構身近にあって「触ルナ危険」と表示しておきたくなる世界の危険な植物を紹介することにしよう。

 そこに突進すれば擦り傷どころじゃあ済まない、本気で命を取りにくる感のあるヤバい植物をいざというときのために今一度ちぇっくりんこしておこうじゃないか。

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1. ポイズンアイビー(Toxicodendron radicans)


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 地を這っていることもあれば、木々に絡まっていることもある。葉は不均一で、ちょっとした刻み目がある。

 被毛はないか、ほんの少ししか生えておらず、艶があったりなかったり。大きさは小さな牡蠣くらいだが、木を這い上がっているようなものならお皿くらいの大きさになる。

 なんともとらえどころがないが、このウルシ科のツタ植物の葉は必ず3枚ひとまとめ(三出複葉)になっている。だから3枚ひとまとめの葉を見たら、そこから立ち去ろう。

 だが万が一、その樹液が肌に触れてしまったら、すぐに洗い流すことだ。そこに含まれるウルシオールでひどいかぶれに苦しむことだろう。

 この化合物は、7gもあれば地球上の全員をかぶれさせることができる強力なもので、山火事などでは、その煙に触れただけでかぶれることもある。

2. シロバナヨウシュチョウセンアサガオ(Datura stramonium)


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 世界の温帯から熱帯に自生するナス科の一年草で、薄緑の茎から紫色の茎を伸ばし、濃緑の葉を広げる。

 白からスミレ色の大きく目を引く花からはレモンにも似た香りがするが、他の部分からは悪臭がする。

 どの部分にも毒が含まれており、過剰に摂取すると幻覚や精神錯乱といった症状のほか、頻脈や異常高熱を引き起こし、死亡することもある。

 英名をジムソン・ウィードという。ジムソンとはジェームズタウンが訛ったものなのだが、こんなエピソードがある。

 1676年、イギリスが北アメリカで最初に作った植民地ジェームズタウンで反乱が起きた。

 これを「ベイコンの反乱」というが、この反乱の鎮圧に派遣された英兵たちは、チョウセンアサガオのせいで骨抜きになってしまったという。

 彼らは11日間幻覚を見続け、猿のように笑っていたそうだ。

3. ポイズンオーク(Toxicodendron pubescens)


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 「アメリカツタウルシ」ともいい、アメリカ南東部原産のウルシ科の植物。ポイズンアイビーと違うのは必ずまっすぐ立っており、毛の生えた葉はオークのように浅裂がある。

 葉は最大7枚の小葉で構成されることもあるらしいが、一般にはポイズンアイビーと同じく三出複葉だ。

 西洋では一般的で、アメリカ全土に見られる。中にはウルシに触れてもかぶれない人がいるらしいが、そうした免疫はいつ消えるかわからないし、実際しばしば消えるので油断は禁物だ。

4. ジャイアント・ホグウィード(Heracleum mantegazzianum)

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 セリ科の多年生植物。和名はバイカルハナウド。レースのような可憐な花をつけるが、身の丈5メートルもあり、葉は1メートルを超える威容だったらすぐに立ち去ろう。

 樹液は光毒性で、皮膚を日光に対してヤバいくらい敏感にしてしまう。

 潰したりしなければ樹液は出ないので、ちょっと触れたくらいでは大丈夫だ。だが万一、樹液が付着してしまえば、そのときの症状は日焼けどころの騒ぎではない。

 それは重症の火傷のようで、下手をすると15分でひどい水ぶくれや傷になってしまう。目に入ろうものなら失明の恐れもある。

 コーカサスや中央アジア原産とされるが、観賞用としてイギリスアメリカに持ち込まれ、鳥のおかげで広範囲に広がってしまった。

5. セイヨウイラクサ(Urtica dioica)


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 ヨーロッパアジアアフリカ、北アメリカ西部に自生する。ミントに似た多年草だが、背が高く、ミントのような爽やかな味わいはない。それどころか、痛い思いをすることだろう。

 茎や葉には刺毛という毛のようなトゲが生えている。これが刺されば、アセチルコリンやヒスタミンが注入され、即座にミツバチに刺されたような強い痛みを味わうことになる。

 ただし痛みは数時間もすれば治るし、発疹も24時間以内に消える。

 そんなセイヨウイラクサだが、広く食用に供されている。葉をさっと茹でるだけで毒素が消えるので、あとは塩やらバターやらで調理すれば、栄養たっぷりの食材となる。

 日本では、花粉症の緩和効果などを謳う「ネトル茶」として売られている。抗炎症作用や血行促進効果があるとされ、昔から薬草として使われてきた。

 現在のイギリスへ派兵された古代ローマ兵たちは、寒さでかじかむ足の血行をこれでよくした。また警備中に眠ってしまえば処刑される恐れがあったので、警備中の気つけにも使ったという。

6. ドクゼリ(Cicuta virosa)


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 ユーラシア大陸に広く分布。古代ギリシャの哲学者ソクラテスの命を奪ったのがこれで、日本では三大有毒植物(ほかはドクウツギとトリカブト)のひとつに数えられる。

 花から根まで、どの部分にも強い毒性があり、口にすると数時間で呼吸麻痺が起こり死に至る。また、皮膚に擦り付けるだけでも、ひどくかぶれる。

 ノラニンジン、セイヨウノコギリソウ、ウイキョウエルダーフラワーといった食材や薬草として使われる植物と間違えやすいので、注意が必要だ。

 見分ける上で一番信頼できる特徴は、ドクゼリには毛がなく、中空の茎には、必ず赤紫の斑点か筋があることだ。

7. ドクウルシ(Toxicodendron vernix)


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 北アメリカ原産のウルシ科植物ルスティフィナは、美しい見た目で観葉植物として世界的に人気がある。しかし、困ったことにそのすぐ近くにはやはりウルシ科のドクウルシが生えている。

 見分けるのはそう難しくはない。ほとんどのドクウルシは沼地や水分を含んだ土壌に自生する。それもアメリカの東部だけだ。

 またルスティフィナの幹は毛に覆われ、葉は尖ってギザギザしているのに対して、ドクウルシには毛がなく、葉は丸くギザギザもない。また黄緑の花や白から淡い黄色の実をつける。

 ドクウルシはウルシ科の御多分に洩れずウルシオールを含んでいるのだが、ポイズンアイビーやポイズンオークよりも強力なので気をつけてほしい。

 植物の中では一番毒性が強いという説もあるほどだ。仮に枯れていたとしても油断してはいけない。

8. ベラドンナ(Atropa bella-donna)


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 西欧に自生する多年草だが、現在では北アフリカ西アジア、北アメリカなどでも繁殖している。

 全長40~50センチほどで、葉は楕円形の薄い緑、花は紫。甘いと言われる黒っぽい実を実らせるが、「悪魔の実」や「死の実」との異名があり、猛毒を含む危険な実だ。

 好奇心旺盛な子供がいる場合は、2粒も口にすれば命取りになるので、うっかり食べないよう注意が必要だ。

 また実だけでなく全体に毒が含まれており、触っただけでかぶれることもある。

 かつては女性が瞳孔を拡大させ、美しく見せるために使っていた。ベラドンナとはイタリア語で「美しい女性」という意味だ。

9. ポークウィード(Phytolacca americana)


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 北アメリカ原産で、牧草地、空き地、フェンス沿い、道路脇など、いたるところに生えている。

 緑から赤紫の茎は、大きな緑色の葉をつけ、ブドウのような実が垂れ下がる。全体に毒を含むが、白い根の部分に特に多い。

 しかし、まだ赤みを帯びていない、20センチにも満たない白い若いものなら、柔らかくなるまで煮て(少なくとも2度は水を変えること)から食べることもできる。味はアスパラガスにも似て美味だ。

 19世紀のアメリカでは、関節炎の治療に使うチンキ剤に使われていたことがあり、大勢のアメリカ人が命を落とした。

10. ジギタリス(Digitalis)


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 「キツネノテブクロ(狐の手袋)」という可愛らしい和名にもかかわらず、西洋では不吉なイメージがあるらしく、「死者の鐘」「魔女の指抜き」「血のついた男の指」といった呼ばれ方をする。

 地中海沿岸を中心に、中央アジア、北アフリカヨーロッパに20種ほどが分布。一般に花は紫色だが、黄色、ピンク、白のものもある。

 美しく、丈夫であることから観賞用に人気だが、全体に強い毒性があり、少しでも口にしようものなら命取りになるので注意が必要だ。

 強力なステロイドを含んでおり、強心剤などとして使われていたこともある。しかし服用量を誤れば、死が待ち受けている。

 しかも厄介なことに、薬効を得るために必要な容量と致死量がきわめて近い。

 うっかり食べてしまえば、吐気・嘔吐、めまい・頭痛、下痢といった症状が現れ、致死量であれば、痙攣や心停止に至る。

References:Field and streamなど / written by hiroching / edited by usagi

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52282203.html
 

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