2019年9月10日(米国時間)、ほぼ予定通り、Jakarta EEの最初のリリースとなる「Jakarta EE 8」が公開された。Jakarta EE 8は機能的には2年前に公開されたJava EE 8とほとんど変わっていない。しかし、このリリースを実現するためにさまざまな取り組みが行われており、マイルストーンと言えるバージョンに仕上がっている。Jakarta EE 8のリリースに関しては次のページにわかりやすく情報がまとまっている。

Welcome to the Future of Cloud Native Java
Jakarta EE 8 release – the future is now!
Jakarta EE 8 is sprinting towards an exciting future for enterprise Java

Jakarta EE 8のリリースへ向けて取り組まれた主な注目ポイントは次のとおり。

Java EEプラットフォームをEclipse Foundationへ移行。大量のコードを新しいビルドインフラストラクチャに移行する必要があり、多くの労力が費やされた
法的交渉を進めた。特に商標と使用権に関する交渉が実施されている。個々のJava EE技術仕様文書はEclipse Foundationに移管され、EFSP(Eclipse Foundation Specification Process)と呼ばれる新しい仕様プロセスが使われる、これは将来的にJCPを置き換えることになる
EFSP(Eclipse Foundation Specification Process)によってこれまで仕様書の策定が先行していたプロセスが、ソースコードの開発が先行する「コードファースト」のアプローチに切り替わることになる。単一の参照実装を設けるというやり方も、複数の互換実装が存在するという状況に変わることになる
Eclipse Foundationへの移管が進められる過程でJava EE技術の名称を変更する必要があった。例えば、「Java Servlet」は「Jakarta Servlet」と名称を変えている。これは迷惑なことではあるものの、今回の変更の過程で名称規則の統一などが行え、これまでよりも規則的な名前になっている。変更前は「Java Architecuture for XML Binding」や「Java API for JSON Binding」のように異なる名前付けルールが混在していたが、Jakarta EE 8からは「Jakarta XML Binding」「Jakarta JSON Binding」といったように名前が一貫したルールの下で付けられている

Jakarta EE 8は新しい機能を追加するリリースではないが、これから新しい機能を追加していくための準備が整ったという点でマイルストーン的なリリースと位置づけられている。最近の開発はクラウドサービスで要求される機能の実装などに移っており、今後はそうした機能の追加が行われると考えられている。
(後藤大地)

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