景気や時流によって移り変わっていく、食のトレンド。今ほど「とんかつ」に脚光が当たっている時代はないだろう。デキる男たるもの、油分過多など些細なことは気にせず、とんかつランチで午後の仕事の英気を養うべし! そこで今回は、マニア直伝「とんかつ最強の食べ方」を伝授する。

◆より豚の脂を感じるため一口目は端っこ

「ヒレかつはあくまで“ヒレかつ”という料理。とんかつといえば、やっぱり男は“ロース一択”であってほしいですね。もちろん僕は完全ロース派です!!」

 あまたのグルメ番組に出演してきた内山信二氏が、幼い頃からの大好物であり「揚げ物の王様」だと言うとんかつ。早速、熟練の食レポで培われた“最強の食べ方”をご教授いただこうと思いきや。

「食レポでは料理の見せ方や伝え方が大事なので、肉の厚みがあって脂とのバランスもいい“左から3番目”のかつから食べていくんですが、プライベートは別。ファーストタッチは、最も脂が多い左右の端から。調味料はつけず、ノーキャベツノーライスで豚の脂の甘味や風味を思い切り感じるのが、とんかつに対する礼儀だと思っています!」

 その後、満を持して中央の肉厚かつに手をつけていくのだが、ここにも譲れない“内山流”のこだわりがあった。

「『とんかつをさっぱり食べる』というのが個人的に好みじゃないので、塩やおろしポン酢はあまり使いません。王道のソースと練り辛子でいただきます。

 重要なのはソースを必要最小限しかかけないこと。豚の味をできるだけ損ないたくないんです。とんかつ屋の“ソースひしゃく”って少しずつしかかけられないじゃないですか。あれはお店からの『ドボドボかけずに食べてね』ってメッセージだと思っているので。

 ご飯やキャベツは口直しに軽く挟みますが、基本はとんかつそのものを楽しみます」

 ただ腹を満たすだけではない、あふれんばかりの“リスペクト”をもって向き合うことこそが最大限にとんかつをうまくするのだ!

◆内山君が持論を熱弁!「豚肉最強説」とは

 牛、鶏、羊──数ある食肉の中で「豚肉こそ最強」と唱える内山君。その真意とは?

「夏場に食欲がない、なんていう人は、僕に言わせれば豚不足なんですよ! ビタミンB1がハンパないから、夏バテに効果てきめん。僕は普段から豚肉ばっかり食べているので、夏風邪もひいたことないですから。不摂生の塊みたいな生活でもすごく丈夫に暮らせているのは、体の“ベース”が豚肉でできているからに違いないと思っています!」

 サンドウィッチマンが唱える、揚げ物カロリーゼロ理論」ではないが、最近のブランド豚はリンゴやドングリなど栄養価の高い飼料で育てられるため、「極論すれば、野菜を食べなくてもいいと思っている」とまで熱弁を振るう内山君。圧倒的なコスパの良さも“最強”を裏付けるという。

「最近は豚肉も本当にいろんなおいしいブランド銘柄がありますが、そうはいっても、神戸牛や松阪牛ほど高くないですよね。逆に安い豚コマですら、味噌汁に入れるだけで満足感はすごいでしょう? 牛肉より低く見られがちですけど、豚肉はすごいんですよ!!」

★推しとんかつ屋「かつ吉」
かの文豪・川端康成も愛したという、都内に4店舗を構える創業57年の老舗とんかつ店。「普段使いにはちょっと高級ですけど、昔ながらの大ぶりのとんかつが本当においしい。ハレの日のごちそうに最高です!」(内山君)

【内山信二氏】
俳優お笑いタレント。体重100㎏。子役の頃から活躍し「内山君」の愛称で親しまれている。『坂上&指原のつぶれない店』(TBSテレビ)、『バラいろダンディ』(TOKYOMX)などに出演

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[灼熱のとんかつウォーズ]―


内山君は「特に夏の暑い日こそ、豚の脂が活力を与えてくれる」と語る