16世紀に日本にキリスト教を伝えたとされる宣教師、フランシスコ・ザビエル。歴史の教科書でその肖像画を見たとき、ついツルツルな頭頂部に目が行ってしまった人は少なくないのでは?

【漫画を全ページ読む】

 あれは薄毛ではなく、意図的にそりあげたヘアスタイル。実は、名称もちゃんと存在します。(以下、【漫画を全ページ読む】参照)

ザビエルは禿げてはいなかった?

 一般に「ザビエルハゲ」などと呼ばれているあのヘアスタイルは「トンスラ」。起源に関しては難しいものの、7世紀にはすでに頭頂部をそりあげる髪形が広まっており、13世紀以降、聖職者に強制されるようになったといいます。

 「あえてかっこわるい髪形にすることで、世俗から離別する狙いがある」といわれることがありますが、さらに「古代ギリシアローマでは頭をそるのは奴隷のしるしだった」などの歴史的な背景が指摘されることも。当時のヨーロッパの人々にとっては、見た目以上に覚悟がいる髪形だったのかもしれません。

 ちなみに、当のザビエルに関しては「実際には、頭頂部をそっていなかったのではないか」という説が存在。というのも、彼が所属していたイエズス会にはトンスラの慣習がないうえに、頭髪がそられていない絵画もあるのだそうです。日本でよく知られている絵画「聖フランシスコ・ザヴィエル像」は、死後50年以上たってから制作されたものと考えられています。

========

◆主要参考文献

カール禿頭王は本当に禿げていたか(埼玉学園大学/赤阪俊一教授)

・聖フランシスコ・ザヴィエル像(神戸市博物館

な、なんだってーーー