文・取材・撮影:西川くん

 2019年9月12日(木)から9月15日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の、東京ゲームショウ2019(12日・13日はビジネスデイ)。セガゲームス/アトラスブースでは、2019年11月28日に発売を予定している『十三機兵防衛圏』の試遊版が出展されている。


【画像37点】「【ヴァニラめしあり】『十三機兵防衛圏』の試遊でバトルの基本や、奥深い物語性が垣間見えた! 東京ゲームショウ2019試遊版プレイレビュー【TGS2019】」をファミ通.comで読む(※画像などが全てある完全版です)

 本記事では、東京ゲームショウ2019(以下、TGS2019)が始まる前に、事前にアトラス本社にて体験した試遊版をリポート。試遊に関することや、ゲームの詳細についてもいくつか判明したので、本作が気になる人はぜひ最後までご注目を。


6つのパートが遊べる試遊版

 TGS2019試遊版では、5つのシナリオか、バトルパートを体験できる。そのうち3つは、4種類の商品に付属して発売、配信された『十三機兵防衛圏 プロローグ』の、南奈津乃、関ヶ原瑛、比治山隆俊のシナリオとなっている。もしすでに『十三機兵防衛圏 プロローグ』を遊んでいる人は、残りの3つのうちから選んで遊ぶべきだろう。


 なお、各キャラクターあらすじを説明すると、南奈津乃は体育系の活発系女子で、オカルト好き。謎のロボットであるBJと出会い、さまざまな事件に巻き込まれていく。

 関ヶ原瑛は記憶を失ったクール系男子。目が覚めると、女性の死体とともに自身の手には拳銃が。自分が殺害したのかも分からないまま、謎の集団に追われるはめになる。

 1944年の住人である比治山隆俊は、とある美しい少女にひと目惚れする。しかし彼女の正体は沖野司という男だった。それを信じられない比治山は謎の少年、沖野を追いかけ1985年タイムスリップしてしまう。時を越えてもたくましく生きていた比治山は、半年ぶりに再会した沖野と過去に戻るため取引をする。


 初めてプレイする人は、プロローグシナリオから遊んだほうが序盤の物語を追いやすいのでオススメ。とはいえ、プロローグ自体謎が多いこともあり、試遊できる6つのパートプレイしてみたところ、筆者はさほど問題にはならないと感じた。

 プロローグ以外にも本作の特徴的なアドベンチャーシステムである“クラウドシンク”のチュートリアルは表示されるので、好きなキャラクターシナリオを追うのもいいし、バトルを体験したい人はバトルパートを選ぶといいだろう。


 プロローグシナリオ以外は、薬師寺恵と鷹宮由貴の試遊の時間は20分とそこそこ長めになっているので、1回の試遊で1~2回のパートが遊べるかもしれないとのこと。プレイ時間が長めなこともあり、おそらく試遊の整理券はすぐになくなってしまうので、気になる人はいち早く会場に訪れつつ、どのパートを遊ぶのか吟味しておくべし!



薬師寺と鷹宮の物語の断片

 まずは薬師寺恵のシナリオについてお伝えする。物語はおそらくプロローグの後のようで、すでに薬師寺は、主人公のひとりである鞍部十郎と暮らしており、しゃべる猫“しっぽ”と契約を結んでいる状態のようだ。


 知らない人に説明しておくと、薬師寺は鞍部にぞっこんであり、彼のためなら悪魔とだって契約してもいいというくらい惚れている。しかし彼は、とある出来事を境に記憶を失ってしまう。


 まるで別人になってしまった彼の記憶を戻したいと願う薬師寺。そんな彼女のもとへしゃべる猫が現れた。薬師寺のことは何でもお見通しだと語る猫は“魔法の銃”で指定した人間を撃てば、鞍部の記憶を戻してやると契約を持ち掛けてくる……。

 試遊版では実際に、契約を遂行するため、13人の主人公のひとりを撃つことになる場面もあった。


 薬師寺は鞍部の家に押しかけて暮らしているので、彼の家での一幕も体験できる。物語に関わるテレビ番組のチャンネルを変えたり、エプロンをかけて料理を作ったり、しっぽに猫缶を出したりもできた。


 とくに料理では、鯖の塩焼きかハンバーグか選べたりと、選択肢にもなっている。ヴァニラウェアらしい、お腹がなりそうなごちそうのグラフィックも堪能できた。なお今回の試遊では、ハンバーグを選んでみた。


 また、しっぽとの会話を進めていると、鞍部のために料理を作るはずが、先に帰ってきてしまいご飯を出せないということも。

 さらに、魔法の銃を撃つために、ターゲットを追いかけている最中、走り回りながら捜していたところ、「ドタドタ走り回って銃を振り回していたら気づくに決まっている」とターゲットにツッコまれてしまった。静かに動いていればバレなかったのかもしれない(あるいは、もとからそういうセリフか)。

 ただ単にポイントを調べたり、クラウドシンクや会話を進めればいいというわけではなく、細かな行動が分岐に影響しそうだ。


 続いては、男勝りなスケバンである鷹宮由貴の物語。プロローグでは、とある男からの命令により、失踪した親友の南奈津乃を探すことに。試遊版では、相葉絵里花という女子生徒と知り合っているところからスタート。相葉はどうやら探偵好きのようで、自分を“ワトソン”、鷹宮のことを“ホームズ”のような存在だと呼ぶほど。


 しかしその推理力はちょっとナナメ上といった感じで、相葉の返答は基本的に天然系で、クスっと笑えるものが多かった。そんな鷹宮は、南を探す中で、女子トイレが火事なった事件を捜査することに。しかし、操作の中で不可解な現象に遭遇し……? というのがおおまかなストーリーだ。



 雑感としては、薬師寺シナリオは、複雑な分岐を探るアドベンチャーといった感じで、鷹宮は推理ゲームのような感覚が味わえる。試遊では、気になるほうを選んでみるといいだろう。



表情や仕草に注目!

 さて、本作の特徴といえば、やはりヴァニラウェアが作り出す美麗なイラスト調の2Dグラフィックだ。

 とくにキャラクターアニメーションは細かく描かれており、鞍部がほかの女の子と話すのを見て、怒りの表情を浮かべる薬師寺。鞍部に突っぱねられてシュンとする薬師寺。遠くからでも視線は鞍部に向ける薬師寺など、顔ひとつとってもさまざまな表現があった(薬師寺ばっかりですが、筆者はメガネ女子好きであります)。


 もちろんほかにも注目ポイントが盛りだくさん。一定時間操作しないでいると見られる、いわゆる待機モーションも満載だ。試遊される人は、ぜひいろいろなキャラクターの“動き”も楽しんでみてほしい。



リアルタイムでくり広げる戦略バトル

 最後に、バトルパートでの体験をお届け。網口愁、薬師寺恵、比治山隆俊、南奈津乃の4人が、それぞれ巨大ロボット“機兵”に乗り込み、未確認物体“怪獣”と戦う部分をプレイできた。



 バトルリアルタイムで進行し、指示を出すときのみゲームストップユニット(機兵)を移動させて、攻撃をくり出しながら、マップ中央にある拠点(ターミナル)を守るのがバトルの基本。

 ユニットは攻撃や防御をすると、一定時間行動できなくなり、一定時間後が終わると再度行動可能だ(いわゆるリキャスト)。敵はどんどん迫ってくるので、タイミングを見計らいながら適切な指示を出す必要がある。


 また、攻撃は威力や攻撃範囲が大きく異なり、状況によってうまく機兵を使いこなす必要がありそうだ。とくに、比治山の乗る機兵は接近戦型のようで、リーチは短いが怒涛の連打パンチなどで大ダメージを叩き出しやすかったので、大型の怪獣相手にうってつけ。

 一方で南の乗る機兵は遠距離戦に特化しており、超広範囲ミサイルで小型の敵を一網打尽にするなど、おもに小型の敵を相手にするのに向いていそうだった。



 機兵は基本的に道路を歩いて移動するようだが、ジャンプして着地する攻撃などでは、町のビルなどを飛び越えて移動できた。薬師寺の乗る機兵は飛行型のようで、地形の影響を受けずに行動できるため、ほかのユニットを支援しやすかった。

 攻撃方法を選ぶ際には、画面右側に機兵の戦闘アニメーションイメージとして表示されるのも見どころだ。攻撃時にはマップ画面での攻撃演出となっている。


 さらに、画面左下のメタゲージが最大まで溜まると、拠点から超必殺技のようなものが発動可能。この試遊では1度しか使えなかったが、マップに出現した飛翔する小型の敵を一気に破壊してくれる便利な技となっていた。


 このほかにも、敵を倒すとメタチップと呼ばれるポイントが貯まり、バトル中にユニットの回復やメタゲージ最大数の増加などが行えた。

 なお、拠点に併設された砲台は敵を自動で攻撃してくれる。砲台の攻撃時には機兵で出撃していない主人公ボイスが聞こえることもあった。もしかすると、出撃していない主人公が砲台を操作しているのかもしれない。

 試遊版では、放置していても、この砲台の攻撃がある程度の敵を撃墜してくれるようになっていたので、さほどゲームオーバーになる心配はないだろう。シミュレーションが苦手な人も、興味があればぜひ試遊してみてほしい。





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