タカラトミー9月12日アニメゲームの世界で見る「進化」を実現したペット玩具「Rizmo」(リズモ)を発表した。形態変化を伴う2段階進化が特長で、とくに2度目の進化は見ている人の意表を突く動きを実現した。9月14日に7980円(税別)で発売する。

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 リズモは、「はるか銀河の彼方からやってきた、歌やダンスが大好きな、音を栄養にして進化する不思議な生きもの。地球への旅の途中で眠ってしまった」という設定。最初はふわふわの毛玉のような外観で、転がすとメロディが流れ、振ると楽器の音が出るなど5種類の音の遊びが楽しめる。しばらくするとリズモに進化の予兆が……キラリーンという音とともに目が点滅している時、声や音で応援すると進化が始まる。

 1度目の進化はぴょこんとしっぽが生えるだけだが、2度目は劇的だ。毛玉のようだったリズモが突然起き上がり、それまでお腹だと思っていた部分から新しい顔が現れる。大きな耳と目が開き、口には2本のキバ。タカラトミーがリズモを「サプライズトイ」と呼ぶ理由だ。

 どのようなギミックになっているのか。リズモを開発したタカラトミーの多田翔平さん(ニュープロダクト企画開発室 ニュープロダクト企画課 係長)によると、「リズモはメカに着ぐるみを被せ、ロックしているような状態」という。進化の際にロックが外れ、元の姿が解放されるイメージだ。そのため、1度進化すると毛玉には戻れない。

 リズモは3つのモーターを内蔵し、頭と口、背中、そして足をそれぞれ動かす。マイクや加速度センサーを使い、「声を録音して真似したり(オウム返し)、加速度センサーで揺れを検知して音を出したり、いくつもの遊び方があります」(多田さん)。リズモが子供の時は5種類、「完全体」になるとリズムゲームなどが追加されて7種類となる。

 リズモの変化は、完全体になったら終わりではない。「しばらく放置したり、ゲームの成績が悪かったりすると、リズモはゾンビになってしまいます」と多田さん。足と口を閉じ、背中の目(子供リズモの目)が復活して赤く光るとゾンビ化した証拠。恐ろしげな音楽も流れるという。元に戻すには遊んであげればいい。

●実は「日本発の世界戦略商品」だった

 リズモはタカラトミーの世界戦略を担う戦略商品でもあった。9月14日以降、日本を含むアジア、欧州、北米、南米の30以上の国と地域で順次発売する予定だ。そのため、リズモ本体の色からパッケージデザイン、宣材写真に至るまで、海外製品のようなユニバーサルデザインに統一した。

 「海外グループ会社のトミーインターナショナルグループと共同でアンケートをとり、リズモのデザインパッケージの仕様を決めました。例えばリズモの毛の色でも国によっては『この赤はダメ』という場合があります。文化や言語が違う子ども達も皆が楽しめる玩具を目指しました」

 税別7980円という価格設定も戦略的。「世界の大ヒット商品を目指し、大規模な展開を前提とした攻めの価格です」と多田さん。リズモは販売面でもサプライズを提供できるのか。タカラトミーでは、グローバルで年間100万個の出荷を見込んでいるという。

リズモと開発者の多田翔平さん