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AUTOCAR JAPAN sponsored by ジャガーランドローバージャパン
text:Fumio Ogawa(小川フミオ
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)
cooperation:ジャガー東京ベイ有明

もくじ

ジャガーは、ジャガーなのだ
新型XE 乗る前に知る魅力
走らせて感じる「らしさ」
新型XE、どんなラインナップ?

ジャガーは、ジャガーなのだ

セダンSUVに押されている。これが欧米と日本の市場での傾向だとか。でもやっぱりセダンには美点が多い。スタイル、乗り心地、操縦性など、50年以上にわたり市場の主流を占めてきたのには、ちゃんと理由がある。

なかでも1950年代にマーク1と、続けて、いまも人気が高いマーク2を発表し、そのあとも数多くの名セダンを送りだしてきたジャガーカーズのプロダクトは、揺るぎない存在感を持つ。

代表的なモデルが、プレミアムミドルクラスの「ジャガーXE」だ。全長4678mmと日本市場でも扱いやすいサイズのボディに、4気筒のディーゼルとガソリンのパワートレインの組合せ。さらに内外装の仕様は豊富だ。

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伸びやかなスタイルは威圧感ではなく品のよさで見るひとに印象づける。そこが大きな魅力だ。それでいて、タイヤの存在感で、走りのよさも感じさせる。

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うまくバランスのとれたスタイリングは、セダンづくりで長い歴史を持つジャガーの知見がフルに発揮されたといえる。エレガントでスポーティで、それでいて何にも似ていない個性を持つ、みごとな出来だ。

2019年8月2日に、輸入元の日本法人ジャガーランドローバージャパンにより、マイナーチェンジを各所に受けた「XE」の2020年モデルが日本にも導入されている。

日本法人によると、「デザインをよりパワフルでダイナミックに一新させ」たのが、最新のXEの特徴だという。

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ピュアスポーツカージャガーFタイプの要素を取り入れたとされる新型XEでは、フロントおよびリアバンパーの意匠を変更するとともに、「Jブレード」と呼ばれるデザインのLEDヘッドライト、さらに半円形のLEDテールランプが採用された。

新型XE 乗る前に知る魅力

内装も最新の技術を使ってアップデートされている。直感的に操作できる「スポーツ・シフトセレクター」がさらに使い勝手を向上させ、上質性を謳うレザーシートを全グレード標準装備としたのだ。

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10インチと5インチの高解像度デュアルタッチスクリーンで構成されるインフォテインメントシステムTouch Pro Duo」もXEに搭載された。

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ジャガーとしては初めて、車体上部のカメラで撮影した映像をルームミラーに映しだす「ClearSightインテリアリアビューミラー」が採用されたのもニュースだ。

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広角のレンズで死角を少なくするとともに、夜間では人間の眼よりはるかに高解像度の画像で後方の視界を確保してくれるのも利点である。

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実際に操縦したのは、XE D180 Sだ。180ps/4000rpmの最高出力と43.8kgm/1750−2500rpmの最大トルクを持つ1999cc 4気筒ターボチャージド・クリーンディーゼルに8段オートマティック変速機を組み合わせ、後輪駆動のベーシックモデルである。

じつは、試乗した「S」というグレードがベーシックなもので、そのうえに「SE」「HSE」と装備が豊富なグレードがあると知ったのは後のことで、「S」で充分走りを堪能でき、装備も満足いくレベルなのだ(装備は好みがあるので断言できないけれど)。

走らせて感じる「らしさ」

ジャガーサルーンジャガーではセダンといわず英国ふうにサルーンと言いたくなる)の伝統にのっとって、ドライビングポジションは足を前に投げ出すようなスタイルが、まずとてもいいかんじだ。

英国の伝統的なスポーツカーでよく見られるドライビングポジションだ。しっとりした革巻きのステアリングホイールを握ると、自然と脇が締まるし、まさにスポーツサルーンの遺伝子をしっかり受け継いだモデルなのだと実感させられる。

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昨年オープンした国内最大規模のジャガー正規ディーラージャガー東京ベイ有明を起点に「XE 180D S」を借りて走りだす。ごく低回転域でも力を出すのがディーゼルエンジンの常だが、XEではむしろエンジン回転を上げていったほうがいい。そのほうが楽しめるのだ。1500rpmを超えたあたりから、もりもりとトルクが湧き出てきて、かなり気持よい加速を味わえる。

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個人的にはドライブモードセレクターで「スポーツ」を選択するのが好みだ。「コンフォート」より少し使う回転域が上になることで、アクセルペダルへの反応が鋭い領域をうまく使えるようになる。

ステアリングホイールの操舵力はやや重めで、ただし、切り込んだときの車体の反応は速い。まことにナチュラルな動きなのだ。75パーセントもアルミニウムを採用したモノコック構造のシャシーにより、スポーツモデルとしては理想的な重量バランスを追究した結果だろう。

反応は速い、としたけれど、コーナリング中の車体のロール速度はややゆっくりなのが、おとなっぽい感覚で、なかなかよい。これがこのクルマの個性だろう。

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速く走ろうと思えばスポーティカーのように、でも、ふだんはエンジンのフィールや、乗り心地を楽しみながら、といういい意味での二面性がある。それがジャガーXEの印象だ。

かつ、室内の静粛性は驚くほど高い。シートもうまく身体を支えてくれて、長時間でも疲れない。外側のルックスとともに、インテリアの居心地のよさも特筆ものだ。

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さきに触れた新設定のインフォテイメントシステムTouch Pro Duo」は使いやすいので、これで音楽を聴くなど、運転ばかりか、ドライブを総体として大人の娯楽にしてくれるクルマである。

新型XE、どんなラインナップ?

ラインナップは、大きく2つだ。「XE」とスポーティな内外装の「R-DYNAMIC」である。

エンジンはどちらも3種類。180psディーゼルの「D180」、250psの2Lガソリン「P250」、そして同じ排気量で300psの「P300」だ。

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モデルは順列組合せ的に全17車種と豊富だ。価格も競争力が高いようで、たとえば、今回試乗した「XE D180 S」は529万円と、広い室内のパッケージと走りのよさとともに、装備を考えるとかなり価格の優位性は高い。

これまでオプション装備だったレーンキープアシストやドライバーコンディション・モニター、トラフィックサイン・レコグニション、アダプティブ・スピードリミッターなど、ドライバー支援システムが、全グレードに搭載された。

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さらに、スマートフォンのアプリを車両のタッチスクリーンから操作できる「InControlアプリ」や、Apple CarPlayおよびGoogle Android Autoにも対応するスマートフォンパックなど、最新のコネクティビティ機能が標準装備となる。

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ジャガーセダンは、ここでまた、先へと歩を進めているのだ。


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