1999年7月にメジャーデビューを果たし、2019年で20周年を迎えたZIGZO。2020年1月まで続く全国ツアーを2月にスタートさせ、デビュー記念日の7月1日にリテイクベストアルバムZippy Gappy Zombies』をリリースするなど、アニバーサリーイヤーにふさわしい活動を行なう中、ファン投票の結果を反映させた公演『ZIGZO TOP20 COUNT DOWN LIVE!』が9月1日に恵比寿LIQUIDROOMで開催された。

カウントダウンライヴ自体は珍しい企画ではないが、ZIGZOのメンバー達は投票順に一曲ずつ演奏していくことを嫌い、流れのいいライヴになるようにセットリストを組むことを選択したようだ。ライヴ前にステージに姿を現したRYO(Gu)が“今日はランダムカウントダウンでいきます”と告げると、客席からは“おおっ!”という熱い歓声が沸き起こった。

 ライヴさわやかさを放ちながら力強く疾走する「splash!」で幕を開け、アッパーなミディアムテンポの「WALK」に移る流れから始まった。ステージ中央に立って、ギターをかき鳴らしながら抑揚を効かせた歌声を聴かせる高野哲(Vo&Gu)。ロックンロールが香るギターワークとホットなステージングでオーディエンスを魅了するRYO。強い存在感を放ちつつ、ファットにドライブする重低音を紡いでいくDEN(Ba)。クールな表情で肉感的かつテクニカルドラミングを決めまくるSAKURA(Dr)。ベテランバンドにふさわしい良質なサウンドZIGZOならではの“ヤンチャ感”がひとつになった独自のテイストは魅力的で、ライヴが始まると同時に、ステージに強く惹きよせられた。

その後は高野の“今日のライヴは20位からいくのか、1位からいくのか悩みました。でも、曲順を変えたらすごくいいライヴになるんじゃないかということで曲順を変えることにしました”という言葉を挟んで、パワフル&ウォームな「my problems」や、ダンステイストを活かした「笑う月」、煌びやかなミディアムチューンの「tonight, I will fall」などが相次いで演奏された。一曲ごとに表情を変えながら散漫になることなく、逆に世界観を深めていく辺りはさすがのひと言。曲が始まるたびに客席からは歓声やどよめきがあがり、ライヴが進むに連れて場内の熱気はどんどん高まっていった。

中盤ではRYOヴォーカルを取るハードチューンの「Strawberry shampoo」や、パンキッシュな導入パートを経てプログレッシブロックを思わせる知的かつテクニカルなセクションに移行する11分超えの大作「暗闇でサングラス」、翳りを帯びたスローチューンの「何から何まで」「sleep」、爽快感にあふれた「チェルシー」などをプレイ。幅広さと完成度の高さを兼ね備えた楽曲群は魅力に富んでいて、ZIGZOはいい曲が多いなと思わずにいられない。また彼らの楽曲は20年を経た今でも色褪せることのない輝きを放っていることは注目と言える。それは彼らが時代の流行りなどに左右されることなく、自分達が純粋にいいと思えるものをかたちにしたからこそといえるだろう。ZIGZOの楽曲が時代を超える普遍性を持っていることを、あらためて感じることができた。

15曲を経てライヴは後半に入り、「深い森にいた」に続けて、愁いに満ちた「a line to exit」が演奏された。高野のずば抜けた歌唱力と抑揚を効かせたサウンドがフィーチャーされた「a line to exit」の聴き応えは圧巻で、強く心を揺さぶられる。こういった曲(ありていに言って“暗い曲”)で、オーディエンスを惹き込み、ライヴハイライトにすることができるのはZIGZOの大きな強みといえる。深い哀しみを湛えた曲でいながら客席からは温かみにあふれた拍手が起こり、オーディエンスが悲痛な気持ちになることなく心地良いカタルシスを得られたことがはっきりと感じられた。

ZIGZOのデビューを飾ったキャッチーな「血と汗と涙の裏側のハッピー」でランダムカウントダウンは幕を閉じたが、そこでライヴは終わることなく「ひまわり」や「Zippy Gappy Zombies」「I’m in Love」などを締め括りとしてプレイ。アッパーなサウンドメンバー全員が織りなすフィジカルなステージングにオーディエンスの熱気はさらに高まり、恵比寿LIQUIDROOMの場内は明るさと華やかさにあふれた盛大な盛り上がりを見せた。

今回のライヴを観て、ZIGZOが高い音楽性を備えたバンドであることを再確認できた。デビューするにあたってメンバーそれぞれの経歴やその組み合わせの妙などが話題を呼んだ彼らだが、多くのリスナーの篤い支持を得たのは、いい曲が揃っていたからに他ならない。ROCKカッコよさを知っていながら音楽に対して真面目という4人が揃ったZIGZOは、独自の魅力にあふれたバンドといえる。

もうひとつ、ZIGZOは過去の財産に頼らず、今なお進化し続けていることも見逃せない。力強さや“尖り”を保ったうえで、より深みを増している現在の彼らは貴重な存在だ。ライヴ中のMCでSAKURAが“今日の集大成を経て、ツアーファイナルでは今のリアルZIGZOを見せられると思う”と語ったこともあり、2020年1月19日マイナビBLITZ赤坂で行なわれる最終公演にも大いに期待したい。

取材:村上孝之

セットリスト
1.splash!
2.WALK
3.my problems
4.ファッションモンスター2
5.笑う月
6.tonight, I will fall
7.flow
8.Strawberry shampoo
9.HOLIDAY
10.暗闇でサングラス
11.何から何まで
12.sleep
13.white, daydream
14.everlast
15.チェルシー
16.深い森にいた
17.a line to exit
18.もう2度と会えない君へ
19.DECADE
20.血と汗と涙の裏側のハッピー
21.ひまわり
22.Zippy Gappy Zombies
23.Big Bang Boogie
24.I'm in love
25.FOREVER YOUNG

ライブ情報】
ZIGZO 20TH ANNIVERSARY TOUR 2019』
10月17日(木) 北海道・札幌 COLONY
10月18日(金) 北海道・札幌 COLONY
11月30日(土) 群馬・高崎clubFLEEZ(※)
12月01日(日) 茨城・水戸LIGHT HOUSE(※)
2020年
1月19日(日) 東京・赤坂マイナビ BLITZ(※)

(※)赤坂マイナビ BLITZ公演チケット情報
1Fスタンディング:前売¥5,500(税込)/当日¥6,500(税込)※ドリンク代別
VIP席¥20,000(税込)※ドリンク代別・2F指定席(先行販売のみ)
VIP限定オリジナルプレゼント付&アフターショーパーティー有り

■オフィシャル先行受付
2019年9月1日(日)21:009月18日(水)23:00
ZIGZO オフィシャルHP:http://zigzo.net

■赤坂マイナビ BLITZ公演チケット情報ページhttp://bit.ly/2kI3Dz3

<その他チケット情報ページ
(※)高崎clubFLEEZ公演:http://bit.ly/2lOyTwq
(※)水戸LIGHT HOUSEhttp://bit.ly/2lSplAq

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Book&CD『Zippy Gappy Zombies』

2019年7月1日発売

内容:A5判/160ページ+CD1枚(全13曲収録)
価格:¥6000(税込)
<CD収録曲>
※リテイクベスト収録曲順はZIGZOのデビューから時系列
1.血と汗と涙の裏側のハッピー
2.ファッションモンスター2
3.sleep
4.my problems
5.White, Daydream
6.everlast
7.tonight, I will fall
8.何から何まで
9.笑う月
10.深い森にいた
11.もう2度と会えない君へ
12.チェルシー
13.Zippy Gappy Zombies(新曲)

7月1日@恵比寿LIQUIDROOM(okmusic UP's)