多くの日本人が毎日のように使う箸。しかし時に箸は命を脅かすほどの凶器になり得るようだ。

 中国・湖南(こなん)省に住む男性の鼻に箸が刺さったが、一命を取り留めたと海外ニュースサイト『Shanghaiist』が9月2日に報じた。

 同記事によると、8月30日の夜、夕食を食べ終えた後、男性は鼻がかゆくなったそうだ。他の家族は全員夕食を食べ終え、席を離れており、テーブルには男性しかいなかった。男性は箸を右側の鼻の穴に刺して鼻をかいた。

 男性は、箸で鼻をかくと同時に立ち上がったが、立ち上がった拍子にふらつき、顔から地面に倒れた。箸が鼻の穴に入ったまま倒れたため、箸は鼻の穴を貫通。箸は鼻の穴から20センチほど奥に突き刺さったという。

 男性はすぐに病院に向かい、受診すると、箸の先は頭蓋骨に到達していたそうだ。医師は少しでも頭を動かすと、命を脅かす可能性があると男性に告げた。男性はすぐに手術を受け、幸いにも手術は成功。現在、男性は、集中治療室で治療を受けているという。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「想像しただけで痛い。無事に取り除かれたのは奇跡」「箸をよく使うアジア人は気を付けたほうがいい」「人が見ていなくても、箸を鼻に入れたことがありえない。少し下品」などの声が挙がっていた。

 海外では、箸が体に刺さり、手術を余儀なくされた事故が他にもある。

 中国・湖北(こほく)省に住む当時12歳の少年の首に箸が刺さり、危険な状態に陥ったと海外ニュースサイト『Daily Mail』が2014年12月に報じた。

 同記事によると、少年は家の近くの店で料理をテイクアウトした後、料理を持ったまま、学校の運動場を駆け回っていたという。少年が走っていると、少年のクラスメイトの両親が運動場にスクーターで現れ、少年に激突した。

 少年は地面に倒れた際、持っていたテイクアウト料理に付いていた箸が少年の首に刺さったそうだ。教師が救急車を呼び、少年は病院に運ばれた。

 少年は病院でCTスキャンを受けたが、幸いにも箸は気管や食道、主要な血管を避けて刺さっており、命に別状はなかった。少年は手術を受け、箸は無事、少年の首から取り除かれた。少年は数日で退院したという。なお、少年に激突したクラスメイトの親が提訴されたかどうかは分かっていない。

 中国の人は箸を使い慣れている。日常で箸を使っているがゆえに、信じられない事故が起きてしまうのかもしれない。

 記事内の引用について
Man almost dies after picking his nose with chopstick(Shanghaiist)より
https://shanghai.ist/2019/09/02/man-almost-dies-after-picking-his-nose-with-chopstick/?fbclid=IwAR20o6Shwqrsbdg_K5fOrls7rgo17eTDDIZfqB5hNC_euOE4vIp-Zfo6MYI

Ouch! Chinese boy gets chopsticks stuck in his THROAT after being knocked over by scooter as he ran back to school(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-2870024/Duck-good-choice-Chinese-boy-gets-chopsticks-stuck-THROAT-knocked-scooter-ran-school.html?ito=social-twitter_mailonline

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