男性(taa22/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

それまでは、若く美しい女性に向けられてきた純粋な憧れや性的な欲望。これがある時を境に、異性ではなく同性に向き始めるということはあるのだろうか。

■結婚15年の妻と3人の子供

英大手メディア『ザ・サン』の人気の「お悩み相談コーナーDEAR DEIDRE」に、このほどある中年男性より寄せられた相談が興味深いと話題になっている。

男性は38歳。結婚15年の妻と3人の子がおり、これまでは何の問題もなく、ごく普通の家庭を営んでいた。だが今の彼は、職場のチームに新しく入ってきた23歳のイケメンが気になって仕方がない。

彼も熱い視線を送ってくるため、2人の間に特別なケミストリーがあることは間違いないという。

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■結婚後に別の性的志向が…

妻より彼が気になってしかたがないなど、自分はひょっとしたらゲイだったのか、この期に及んで別の性的志向が現れるとは…と悩む男性。欧米では実際に、結婚後に同性愛に気づいて離婚するケースが増加している。

そんな彼に対して相談員は、現実的な問題に目を向けるよう助言している。男性が衝動的にアクションを起こした途端に妻と築き上げた安定した生活は壊れ、子供の愛情も職場での信頼関係も失ってしまう可能性があるからだ。

あまりにも代償が大きいことから、若い相手の男性にも慎重にふるまうよう求めたほうが良いと回答している。

■『ベニスに死す』にもあるように

このたびの回答のなかで、「100%異性愛者という人は殆どいません」と述べているベテラン相談員。ここで思い出されるのが、トーマス・マンの著書も映画も有名な『ベニスに死す』だ。

静養でイタリアベニスに滞在していたドイツの初老の作曲家が、そこで1人の少年に出会い、彼の完ぺきな美しさの虜になり、無意識のうちにその姿を追いかけてはじっと眺めてしまう。

妻子がいて順調な暮らしを営んでいるなか美少年に心を奪われ、そのうち疫病にかかり、離れた土地でみじめにも孤独死というストーリーだ。

その現実性について、「若く美しい同性に強く惹かれることは、決してないとは言えない」と世の男性たち。だからこそ、『ベニスに死す』は名作と呼ばれ、大ヒットしたのだろう。

■電話相談を上手に利用して

相談員は「その男性との恋は諦めなさい」としたうえで、最後にLGBTレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)など、誰にも言えない悩みを抱えた人たちのための電話相談窓口を案内している。こうした窓口は日本では以下の2つが特に有名だ。

「よりそいホットライン

一般社団法人社会的包摂サポートセンターによる24時間通話料無料のホットライン

TEL:0120-279-338

AGPこころの相談」

医師、臨床心理士によるセクシュアルマイノリティーのための無料相談

毎週火曜日夜8時〜10時(多忙につき対応できないことも)

TEL:050-5539-0246

この手の悩みをうかつに友人や親類、職場の人などに打ち明けて、家庭がカオスと化したり、自身が孤立してしまったりする例は多い。やはり極秘のまま、まずは専門家の助言を得ることが一番とのことだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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