消費税10%が間近に迫り、将来の年金の不安もあることから、今後はより財布のひもを締める生活を強いられるであろう。ただ、これを機に“節約”を心掛ければ、「消費税の負担分も埋め合わせることができるし、老後2000万円だって今から準備すれば簡単に貯められますよ」と話すのは、“節約家”としてSNSで話題を集める妻ごはん氏だ。

 同氏は一般的なサラリーマンと同等の給与額ながら、“節約12か条”を心掛け、給与の半分以上を貯蓄、投資に回し40代にして金融総資産6500万円を保有。チマチマ節約なんて……と思うかもしれないが、同氏は「固定費を削減し、自動的にお金が貯まる」という仕組みを作ることで、ストレスが溜まることなく節約・貯蓄に成功している。

◆家賃、スマホ、保険…固定費を見直そう

 まずは、毎月必ず払う出費の筆頭は家賃。住居費は給料の3分の1とよく言われるが、同氏によるとそれでは貯金ができないという。

「例えば住居も住宅サイトに頼らず、その土地の不動産屋を10軒回れば、東京23区内でも掘り出し物は見つかります。1万円でも安くできる自宅を見つける。また自家用車もあると便利ですが、車の維持費よりも必要なときにレンタカータクシーを使うほうが実際は安くあがることが多いです」

 また、ほかに大きな出費の代表は医療保険などの民間保険だ。妻ごはん氏は保険に対して、とても手厳しい。

「国民皆保険制度で負担も限られるうえに、入院をしても高額療養費制度があります。この制度は所得に応じて支払う上限が決められているため、民間の医療保険は不要ではないでしょうか。保険は“不幸の宝くじ”を具現化した大きな買い物。なんとなく入っている人が多いと思いますが、掛けた額に比べリターンが少ないですね」

 家賃、車、民間保険と月々の高額な負担分を見直すだけでも、月々7万円。年間にして84万円の節約になる。また黙っていても使ってしまう月の定額固定費といえば、スマホの料金だ。

「今年5月の改正電気通信事業法で、携帯大手3社の違約金が大幅値下げとなりました。違約金が怖くて大手キャリアにしていた人は、格安スマホにするチャンスです。ネットを使う人でも5ギガもあれば十分。通信速度も悪くありません。月々7000円ほど節約できます」

 また電気・ガスなどの公共料金は新会社に、コンビニ利用を極力やめる、職場の飲み会は断る、職場には水筒持参、散髪は1000円カットなど、節約は全方位に向けられている。それにしてもこれほど多くの節約を実行するにあたって、同氏はどのようなマインドで続けているのだろうか。

「1万円の節約は、1万円昇給したのと同じことです。節約を我慢と思わずに、昇給したと思えばいいのです。節約できないのは、面倒くさいと思ってしまうことが一番の理由。食費を削るような続かない節約はせず、まずは毎月出ていく大きな固定費から削ることです」

 年間100万円を浮かすことができれば、20年後には「老後2000万円」を貯められるだけでなく、消費増税による負担分も余裕でカバーできるのだ。これでもまだダラダラとお金を払い続けますか。今すぐやめますか。10年後、大笑いするのはどっちだ?

◆妻ごはん氏の“節約12か条”

①家賃の見直し 節約年間12万円
家賃を月に1万円削るだけでも大きな節約。ターミナル駅から2駅、駅近の6万7000円の自宅は不動産屋10軒を見て即決した。

②民間保険の解約 節約年間36万円
保険は不幸の宝くじを形にした高額な買い物。入院をしても高額療養費制度があるので不要。保険に月3万円もいらない。

格安スマホに変更 節約年間8万4000円
大手キャリアで月1万円の人が格安スマホに変更すると、月に7000円お得。機種変更に費やす時間はたったの半日。

公共料金は新会社 節約年間2万4000円
電力・ガス自由化で新会社にまとめて入るとさらに割引に。手続きは1日で終了。手をかけずに月に2000円ほど安くなる。

⑤車は持たない(地方除く) 節約年間36万円
月々の駐車場代、ガソリン代、自動車税、重量税、自動車保険を足すと、額は月3万円。ローンも入れると年間50万円の出費に。

⑥シャワーは節水ヘッド 節約年間5000円
30%節水効果のあるシャワーヘッドだけでは月に数百円の節約だが、水道とガス料金の節約に効果あり。年間5000円のお得。

⑦散髪は千円カット 節約年間7万2000円
友人の美容師のもとで月2回8000円かけていたカット代を、1000円カットにすることで月に6000円を節約することに。

コンビニ利用をやめる 節約年間3万6000円
用もなく寄ってしまうコンビニは便利な半面、商品が割高。1回300円の無駄遣いを月に10回行うだけで年間3万6000円に。

⑨職場には水筒持参 節約年間4万4640円
職場のダラダラ自販機買いは、知らぬ間に大きな出費に。缶コーヒーを1日2本240円分を飲むので、その分を水筒に。

⑩職場の飲み会は断る 節約年間12万円
歓送迎会以外の飲み会に価値を見出せず、不参加表明。半月に1回飲む人は、飲み代5000円とすると月に1万円浮く。

⑪自炊を増やす 節約年間 10万円
「妻ごはん」だけに、夜は自宅で家族と食べている。スーパーの値引き商品を見比べて、買って帰るのもまた楽しい。

⑫定額サービスを辞める 節約年間 6万円
Amazon PrimeHulu以外の月額視聴・定期購読をやめる。年会費・月額課金の不要なクレジットカードアプリの解約も。

【妻ごはん氏】
0歳児の育児に励むアラフォー会社員。目標は、子供が小学生になったときに退職するアーリーリタイア。それまでは徹底した節約と投資に勤しんでいる。好物はハンドルネーム同様、妻の手料理Twitter@hirosuke_kun