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photo: Daisuke Ebisu(戎大介))

もくじ

ジャガーIペイスに乗ってみました
早速、充電装置をセットしてみる

ジャガーIペイスに乗ってみました

ジャガー初のEVとしてデヴューしたIペイスは、ワールドカー・オブ・ザ・イヤーを始め、数々の賞を総なめにするほど、高い評価を受けている。

国内でも、すでに今年上半期から販売が開始されているが、ジャーナリストの試乗記事を見ても、走りなどの性能面はさておき、実際に充電まで行った試乗記は殆ど見られず、本当の意味でのEVとしての使い勝手の良さなどは、全く判らないのが現状だ。

そこで、編集部で、2~3週間に亘ってIペイスを使ってみて、EVの利便性を含めての総合的な体験をしてみようと思ったのである。

編集部内で、自宅のガレージにEVの充電対策を施しているのは編集長の私だけなので、必然的に私がインプレッションを担当することになった。

私の場合は、4年ほど前に、BMW i3の試乗を行ったときに、ガレージの外側壁面に単相100V、200Vのコンセントを設置しておいたが、その後、なぜか使用する機会がなく、そのままになっていたので、今回、漸く日の目を見ることが出来そうであった。

また、週の半分を過ごしている甲府の旅館には、スタンドタイプの充電装置が設置されているので、こちらは全く問題がない。

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Iペイスの航続距離は、400kmを越えるというから、川崎の自宅と甲府を往復しても約250kmで、理屈上は充電をしなくて済むはずだが、真夏のこの時期に、エアコン・フル稼働で渋滞の中を走るとなると、かなり不安だ。

だから、両方の基地で確実に充電を行うことを基本とした。

早速、充電装置をセットしてみる

実際にクルマを受け取った時のバッテリー残量は60%、走行可能距離は230kmであった。

派手なオレンジの塗色のIペイスは、実寸よりもかなり大きく感じる。特に全幅は、2011mmもあるので、普段乗っているジャガーXEに比べると、遥かに広い。

SUVと、セダンの中間ぐらいの高さのドライバーズシートは、視界がよく、ボディサイズを掴みやすい。

スタータースイッチをオンにすると、パネルの表示が現れ、いつでも発進できるようになるが、この状態では、エアコンがオンになるまでにしばらくかかり、真夏の暑さの中では、いささか苦痛だ。無論、効き始めてからは何の問題も無いが。

スタート時からの加速は、EVの最も得意とするところだが、このIペイスの、音もなくスルスルと一気に加速してゆく様は、一種不気味な感じで、いつの間にか、かなりなスピードになっているのに気付く。

アクセルオフでは、回生ブレーキが効いて、ほぼワンペダル走行が可能で、慣れてくると、とても走りやすい。乗り心地は重厚で、ゆったりと、しかも節度のあるサスペンションセッティングだ。

自宅のガレージに戻って、早速、充電装置をセットしてみる。

このIペイスの場合も、家庭用のコンセントに対して、リアゲート内に専用の充電ケーブルが用意されているので、それを取り出し、まず、地上から1mほどに設置してあるガレージのコンセントに差し込もうとするが、これが難問で、ケーブルのコンセントの50cmほど下に、かなりの重量のコントローラーがついているので、何かで支えなくてはケーブルを保持できず、悩んだ挙句、コントローラーをコンセントの上に置いてガムテープで軽く固定し、そこから、ケーブルを這わせてコンセントにいれて、こちらも、ガムテープで固定して、何とか格好がついた。

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クルマ側は、コンセントを入れるだけでよく、漸く、充電が開始されたが、ダッシュボードを見ると、満充電までに13時間との事で、思わず眼を疑った。

後で調べて判ったことだが、私の家のコンセントや、甲府の旅館の充電器は皆、3kW程度のものなので、どうしても時間が掛かる。

最近、ジャガーランドローバージャパンがお勧めの機材は、6kWのもので、これなら、半分の7時間程度で充電が完了するはずだ。


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