霊能力者(alexkich/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

不幸続きで気分がふさぎ込んだ末に、「これさえあれば運気アップ!」と謳う怪しい商品を購入したり、自称「霊能者」に救いを求め除霊をお願いしたりする人がいる。ある女性は家族の死でふさぎこみ、「呪われているのよ」という言葉を信じ込み大金を手渡してしまった。

■「あなたの家族は呪われている」

2007年のこと、米テキサス州にてある女がブラジル出身の女子大生と知り合った。

医学部に通う女性は母親を亡くしたショックから鬱状態が続いていたといい、それを女に明かしたところ「今がチャンス」とばかりに女は「あなたの家族は呪われている」などとまくし立てたとのこと。

気落ちしていた女性を不安にさせた上で、「私なら呪いを解くことができる」などという嘘で女性をまんまと騙したという。

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■金銭の要求

すっかり騙された女性に対し、女は「呪いのせいでもっと悪いことがアナタと家族に起こる」と話し恐怖心を植え付けた。

また「私なら呪いを解ける」「でもその儀式を行う際にはいくつものクリスタルやキャンドルなどが必要だわ」とも伝え、女性に大金を支払わせたという。

■魔女の呪い?

さらに女は女性の家族につき「南米の魔女に呪われたのよ」と嘘をつき、恐怖心をあおったとのこと。大きな不安にかられた女性は学生ローンの支払い用に貯めてあったお金を差し出した上に、ストリッパーとして働くように。

そうやって稼いでは給料を女に手渡し、さらにはギフト券や父親の遺産まで「これを使って私を助けてほしい」と女に渡し、それでも足りなくなると知人に借金してまでお金を用意していたという。

■女に下された実刑判決

しかし2014年に入り、女はようやく「呪いなんてない」と自ら話したとのこと。当然ふたりの友情は一気に破綻。女は「お金を返す」と約束したが、それが実現することはなかったという。

こういう事例では「騙された」という恥ずかしさもあって通報できないケースも多いというが、女性は勇気を出して告発。その結果、このほどようやく嘘つき女に3年4ヶ月の実刑判決が下り、だまし取ったお金の返却が命じられた。

実際にお金が戻るかどうかも分からないなか、被害女性に対しては同情の声が多く上がっている。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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