明治安田生命J2リーグ第32節の2試合が15日に各地で行われた。

ニッパツ三ツ沢球技場で行われた横浜FC(勝ち点55/2位)vs大宮アルディージャ(勝ち点53/5位)は、0-0のドローに終わった。

現在、13試合負けなしとJ2で最も勢いに乗る横浜FCと、3戦未勝利と調子を落とす大宮による、自動昇格争いの直接対決。

立ち上がりはイバ、フアンマ・デルガドと前線のターゲットマンを起点に2列目の選手が積極的な仕掛けで相手ゴールに迫る場面を作り出す。しかし、時間の経過と共に中盤での潰し合い、自陣ボックス付近での両守備陣の集中した対応によって攻め切れない状況が続く。

上位対決らしい拮抗した状況が続く中、前半終盤にかけてはレアンドロ・ドミンゲスのゲームメークを軸に松尾と中山の売り出し中の若き両翼が大宮陣内の深い位置を取り始めるが、崩し切るまでには至らず。

ゴールレスで折り返した試合は後半立ち上がりに酒井、フアンマと大宮が久しぶりに決定機を作り出すが、以降は再びホームの横浜FCに流れが傾いていく。66分には武田の左からのクロスをボックス中央のイバが見事なファーストタッチで収めて反転シュートを狙うが、ここはシュートを枠に飛ばせない。

こう着状態を脱したい両者は積極的に交代カードを切って勝ち点3を目指す。75分には中山の右クロスのこぼれ球に反応した途中出場の戸島に絶好機も、至近距離からのシュートは約3カ月ぶりの復帰となった大宮の守護神・笠原に好守で阻まれる。

試合終盤にかけてはターンオーバーの応酬の中で85分には大宮のロビン・シモヴィッチのボックス内でのシュート、92分にはレアンドロ・ドミンゲスの右からのクロスをゴール前フリーの戸島が頭で合わせる決定機を作り出すが、戸島のシュートはクロスバーに阻まれ、試合はこのまま0-0でタイムアップ。

白熱の上位対決は痛み分けのドローとなり、横浜FCが14戦無敗とした一方、大宮は4戦未勝利となった。

また、白波スタジアムで行われた鹿児島ユナイテッドFC(勝ち点30/20位)vsモンテディオ山形(勝ち点54/4位)は、アウェイの山形が3-0で快勝した。

前節、首位の柏レイソルに14戦ぶりの土を付けた山形が、残留に向けて少しでも勝ち点を積み上げたい鹿児島のホームに乗り込んだ一戦。
試合は序盤に動く。開始11分、相手陣内中央での山岸のボール奪取から仕掛けたショートカウンターを最後は大槻が冷静に決めてアウェイの山形が先制に成功。さらに16分には右サイドの柳からのアーリークロスをゴール前に飛び込んだ大槻が再び決めた。

大槻の連続ゴールで2点のリードを手にしたアウェイチームは、26分にもカウンターから坂元が得意の左足のシュートを流し込み、試合を決定付ける3点目とした。

後半はホームで意地を見せたい鹿児島が反撃を見せるが、山田のシュートがポストを叩くなど、最後まで山形の堅守をこじ開けられず。そして、前半のリードを守り切った山形が2連勝の6戦無敗で自動昇格圏内の2位に浮上した。

明治安田生命J2リーグ第32節

▽9/15(日)
横浜FC 0-0 大宮アルディージャ
鹿児島ユナイテッドFC 0-3 モンテディオ山形

▽9/14(土)
ヴァンフォーレ甲府 1-1 柏レイソル
ツエーゲン金沢 2-2 FC琉球
ジェフユナイテッド千葉 2-1 水戸ホーリーホック
アルビレックス新潟 1-1 東京ヴェルディ
京都サンガF.C. 2-0 FC町田ゼルビア
栃木SC 0-1 アビスパ福岡
ファジアーノ岡山 2-0 FC岐阜
レノファ山口FC 2-1 愛媛FC
徳島ヴォルティス 1-1 V・ファーレン長崎