スカイダイビング(Mauricio Graiki/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

普段から「スカイダイビングをやってみたい」と語っていたその男性。その夢を叶えてあげようと思った妻は、特別な日にそれをプレゼントしようと旅の準備を進めたという。ところがその当日…。

■グランドキャニオンでスカイダイビング

世界的に有名な観光地である米国アリゾナ州のグランドキャニオン。雄大な景色を眺めるだけではなく冒険もしたいという人々のために、この国立公園ではスリリングなアクティビティがさまざま提供されている。

このほどイギリスの55歳男性がそのグランドキャニオンスカイダイビングに初めて挑戦したが、途中でトラブルが発生し、着地に失敗して全身を強打。帰らぬ人となってしまった。

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■結婚記念日の最高の贈り物

かねてから「いつかスカイダイビングをしてみたい」と口にしていたというその男性。それを知っていた妻は、今年2人が結婚30周年を迎えるにあたり、グランドキャニオンへの旅行と『Paragon Skydive』社のスカイダイビング・ツアーを夫にプレゼントした。

これほどの贈り物はないと最高に感激してくれた夫。そして今月8日、彼がダイビングの準備に入る直前に、2人はグランドキャニオンの壮大な景色を眺めながら夫婦としての新たな誓いを交わしたという。

■インストラクターも重傷

男性は妻が見送るなか小型飛行機に乗り込み、インストラクターと2名で行うタンデム・スカイダイブに挑戦。しかし着地エリアに近づいたところでトラブルに見舞われ、固い岩に全身を強く打ち付けて死亡した。

現在、ココニノ郡保安官事務所と国家運輸安全委員会が事故原因の調査にあたっているが、インストラクターの男性も足を骨折するなど重傷を負って病院に搬送されており、回復を待って詳しい話を聴くもようだ。

■「スリル満点」は危険度も

険しい地形と大自然が売り物の海外の観光地には、「よそでは経験できないスリル」を売り物にしているアクティビティが多い。スカイダイビングばかりか、ハンググライダーバンジージャンプも人気だ。

だが不測の事故は世界各地で起きている。しかも海外旅行保険の補償範囲から外れている、あるいは「危険なスポーツはしない」という加入条件を無視したなどの理由から、保険が下りないケースも多い。各種アクティビティへの挑戦はやはり慎重に判断したいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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