電子タバコ(6okean/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

世界的にみても流行が勢いを増している電子タバコ。しかしここに来て、「本当に安全なのか」といった声が出始め、米国のトランプ大統領もすでに動き始めている。

■呼吸器疾患発症者が続々と

今、電子タバコの危険性について高い関心が集まっている米国。イリノイ州、ウイスコンシン州、カリフォルニア州をはじめ全米14州で電子タバコの喫煙者が相次いで呼吸器系の病気を発症し、死亡例もすでに6件を記録している。

また、米・疾病予防管理センター(CDC)の「把握されている患者は若い世代を中心に計450名。全米の何百万というティーンエイジャーが電子タバコを吸っている」という発表も波紋を広げた。

ドナルド・トランプ大統領は今、特に若者への販売中止を視野に入れ、電子タバコに詳しい専門家との話し合いを進めている。

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■「安全なら」と18歳未満も

そんな中、医師から「肺年齢が70代」と指摘され、入院のうえ治療が続いているイリノイ州の18歳の少年が、このほど電子タバコの大手メーカー『JUUL(ジュール)』、そして販売店を相手に訴訟を起こした。

少年が生まれ育ったのは同州レイク郡のガーニーというのどかな田舎町で、呼吸器系にダメージを与えたものは17歳から吸っていた電子タバコ以外には思いつかないという。

『JUUL』は7割を超える市場シェアを誇る、現在の米国で最も人気のある電子タバコメーカー弁護士は、若者がターゲットかのような派手な宣伝広告を繰り広げたメーカー、そして年齢も確かめずに販売した店の責任は重いとしている。 

■ビタミンEオイルの気化が原因か

そんななか、CDCおよび米・食品医薬品局(FDA)が興味深い最新情報を発表。

電子タバコの関連が考えられる呼吸器疾患を発症した患者215名について、闇市場で出回ることがある大麻(テトラヒドロカンナビノール/THC)入りカートリッジを利用した者が多かったことが判明したためで、そこに添加されているビタミンEオイルに問題があるかもしれないと指摘している。

ビタミンEオイルは気化されることで変性物質が生じ、リポイド肺炎を引き起こす可能性があるとのこと。闇市場や個人売買などで手に入る怪しい電子タバコには手を出さないよう消費者に呼び掛けている。

■電子タバコに物足りなさを感じた時が危険

このたびメーカーを提訴した18歳少年も、最初はニコチン塩の電子タバコのみ吸っていたが、タバコを吸っているという感覚が得られず、そのうち、もっと刺激や高揚感が欲しいと感じるように。そんな時にTHC入りの電子タバコを購入することがあったことを認めている。

ただしCDCとFDAは、正規に販売されていた電子タバコのみ吸っていた患者も確認されていることを強調。電子タバコの安全性について結論が出るのはまだ先となるようだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

肺年齢「70代」で入院加療中の18歳少年 電子タバコメーカーを提訴