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新たな展開

だが、フランソワアイデアはマルキオンネの後を継いでFCAのCEOに就任したマイケル・マンリーの関心を得たことで、ふたたび動き出している。マンリーは「コンセプトモデルを見せて欲しい」と言ったのだ。

フランソワに彼のコンセプトがどれほど実現可能性のあるものなのかを質問すれば、彼は「いまのところはまだ分かりません。ルックスは次世代のパンダとしてもまったく問題ないと思います。確かにこのスタイリングをわれわれは大変気に入っていますが、これは偶然の産物というべきものです。それよりも問題はコンセプトそのものにあります。現在フィアットではモデルラインナップの見直しを行っているところであり、このモデルが実際に発売されるかどうかは直ぐに答えが出るでしょう。この3カ月は非常に忙しい時間でした」と答えるに違いない。

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こうした問題の一部は、シティカーのセグメントを独占するフィアット500パンダによって、欧州市場で販売されるシティカーの3台に1台がフィアットモデルとなっている)のアドバンテージが、プレミアム500と、より実用的なパンダというふたつのまったく異なるモデルによるものだという事実にも関連している。

さらに、この計画にはふたたび500を中核としたモデルラインナップの構築も含まれており、そのなかにはSUV500Xと500Lのモデルチェンジも含まれているが、おそらくMPVが登場することはないだろう。

機は熟した EVパンダは2023年

より実用的なファミリーカーとして登場するモデルには、新型パンダエステートの500ジャルディニエラにインスパイアされたモデル、さらにはSUVとしての登場が予想されるティーポの後継といったものも含まれており、デザインにはチェントヴェンティの影響を見て取ることができるに違いない。

こうした一連のモデルは「クールで手ごろ、スタイリッシュでありながらも優れた使い勝手を備える」ことになると、フランソワは言う。

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「決して多くの最新技術が使われているわけではありませんが、重要なのは手ごろな価格と広々としたキャビン、素晴らしいデザイン、そして主要装備と安全性です」

だが、市場の変化だけが新型パンダの登場次期を決めることにはならない。フィアットはより厳しさを増すEU燃費規制への対応も進める必要があるからだ。

フランソワは、「すでに機は熟しています。チェントヴェンティの市販化はフィアットに新たな時代の到来を告げるものになる必要があります。1957年5001980年パンダのように時代が求めるクルマです。これは決して個人的なエゴなどではなく、野心と言っても良いものです」

「社会に求められるクルマとして、手ごろなEVのシティカーを生み出したいと考えていますが、いまのところ手ごろなEVというものは相反する考え方なのです」

では、EVのパンダは登場するのだろうか?

「答えはイエスです。2025年までに、おそらくは2023年ころでしょう」

フィアット・チェントヴェンティ

より大きく

パンダは常に小さなクルマだったが、チェントヴェンティにははるかに大きなボディが与えられており、「実際のサイズは現行ミニほどもあります」と、フィアットトップオリバーフランソワは話している。「さらに幅方向にも拡大しています。ひとびとはより広いキャビンスペースを求めているのです」

マテリアル

多少の接触など問題にしないほど丈夫なボディパネルが使われており、その結果、このクルマの修理は簡単で容易なものとなっている。選択可能なボディカラーはペールグレイ一色だが、バンパーやホイール、ルーフは4色のオプションカラーから好きに組み合わせることができる。さらに、ボディのラッピングもオプション設定されている。

バッテリーパック

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搭載するバッテリーの数にかかわらず重量配分は50対50だというが、追加されたバッテリーパックがもたらす影響は明らかではない。すべてのモデルで、ブレーキからの回生エネルギーがフロア下に積まれた3つのバッテリーと、フロントシート下のひとつのバッテリーへと送られている。

スマートテールゲート

テールゲートにはオプションメッセージボードを設置することができる。このオプションバッテリーとボディパネル、さまざまな追加装備パックなどとともに設定されている6つのディーラーオプションのひとつであり、この他に114ものオプションオーナー自らの手で付け加えることも可能だ。

インテリア

ダッシュボードに設けられた空間には、タブレットからボトルボックス、カップホルダーといったさまざまなアイテムを追加することが出来る。シートは軽量な内部着色材で作られており、フロントシートは荷物を積み込む場合に備えて完全に折りたたむことが可能だ。インテリアはベーシックなものの、さまざまなオプションが設定されることになる。

(後編へつづく)


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