兵庫県川西市川西能勢口駅から、大阪府豊能町の妙見口駅までを結ぶ、能勢電鉄妙見線。終点の妙見口駅は大阪府最北の駅です。この駅から徒歩、ケーブルカーリフトで妙見山へ上ることができます。

妙見山と妙見の森の玄関口

【本記事は、旅行読売出版社の協力を得て、『旅行読売』2019年10月号に掲載された記事「駅舎のある風景 152」を再構成したものです】

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阪急電鉄のイメージカラーであるマルーン色(えび茶色)の列車に揺られ、川西能勢口駅へ。ここで同じ色の能勢電鉄に乗り換える。列車はどんどん高度を上げ、山間部へ差しかかると、ほどなく大阪府最北の駅である妙見口駅に到着した。

黒と白を基色とした駅舎はまさにゲートのような形で、中央の改札脇にはギャラリーを兼ねた待合室があり、乗客を迎え入れる。駅前には駅舎改装の際に置き換えられた朱色の丸ポストがあり、古い木造駅舎に彩りを添えている。

駅から徒歩、ケーブルカーリフトで妙見山へ上る。日蓮宗の寺、能勢妙見山を参拝した帰り、ケーブル山上駅脇の「妙見の森 山上の足湯」につかった。目の前に広がる秋の山並みを眺めていると、空に浮かんでいるような気分で清々しかった。

・旅行読売(Fujisan.co.jp)
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妙見口駅(越 信行撮影)。