米テキサス州北東部は8月末、雷を伴う激しい雨に見舞われた。天候が回復した8月28日、同地域に住む男性は自身が経営する牧場で信じられないような光景を目の当たりにし愕然とした。牧場を囲う金属製のフェンスに沿うように、牛が一列に倒れていたのだ。『Storyful』『The Sun』などが伝えた。

レッドリバー郡アノナ郊外にある牧場で、金属製のワイヤーフェンスそばにいた23頭の牛が雷の直撃を受けて即死した。23頭のうち8頭は子牛で、牧場主のボビー・ウッディ3世さん(Bobby Woody III)が嵐の数日後に発見したという。

ボビーさんが撮影した映像では、牛の死骸に無数のハエが群がっており、牛の脚は天に向けて開いたままで、身体は硬直しているかのように見える。

嵐の後の牧場の様子を、ボビーさんはこのように述べている。

「今までに見たことがないほどワイルドでクレイジーな光景だったよ。牛のお腹には雷の直撃を受けてできた黒い焦げ跡が残っていたんだ。いかにすごい電圧だったかわかるだろう。みな即死さ。」

『The Telegraph』によると、雷は太陽の表面温度の約5倍近い摂氏約2万7,760度(華氏5万度)の熱と約1億ボルトの電圧を発生させるそうで、牛が即死したのも頷けるというものだ。

なお牧場の被害額は明らかにされていないが、ボビーさんにとってかなりの痛手であるのは間違いない。

ちなみに2017年には、米ミズーリ州で落雷により金属フェンスそばにいた乳牛32頭が即死していた。また2016年には、ノルウェー南部のハダンゲルヴィッダ山で起きた激しい落雷でトナカイ323頭の死骸が見つかっている。群れをなす哺乳動物には、雷雨など天候の異変があると体を寄せ合う習性があるそうだ。

画像は『The Sun 2019年9月13日付「BLAST FROM THE PASTURE Eerie video of 23 cows dead in a line after they were struck by lightning is like a scene from Stranger Things」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト