筋肉ブームが到来中。そこで影響を促した日本の芸能人は誰なのかを徹底調査。株式会社エアトリが2019年8月に発表した20代〜70代の男女621名を対象にした「筋肉・筋トレに関するアンケート調査」から、「最も理想的な筋肉の付き方をしている日本の芸能人TOP5」が発表されました。

併せて「特に筋肉を付けたい部位」や「体型維持の秘訣」、昨今の“筋肉ブーム”が巻き起こった理由なども考察しました。トップ5にランキングした芸能人は誰?

【男女別】理想的な筋肉の付き方をしている芸能人ランキング

まずは同調査における「理想的な筋肉の付き方をしている芸能人ランキングTOP5」を見ていきましょう。男女別でご紹介します。

【男性編(n=616)】
・1位:武田真治
・2位:なかやまきんに君
・3位:春日俊彰オードリー
・3位:西嶋秀俊
・4位:武井壮
・5位:松本人志(ダウンタウン)

【女性編(n=616)】
・1位:中村アン
・2位:米倉涼子
・3位:AYA
・4位:ローラ
・5位:深田恭子
・5位:長谷川
※エアトリ調べ

男性編の1位にランクインしたのは、NHKの人気番組「みんなで筋肉体操」に出演する武田真治さん。回答者からは「ゴリゴリしていなくてナチュラルだから(40代・男性)」、「見ていて無理なく綺麗(40代・女性)」などの声が挙がっています。続けて2位以降は、なかやまきんに君さん、春日俊彰さん、西嶋俊信さん、武井壮さん、松本人志さんがランクイン。どなたも自身の肉体をウリ・ネタにするタレント、お笑い芸人ばかりです。

西嶋俊信さんのみ筋肉ウリではありませんが、2013年に放送された大河ドラマ「八重の桜」で見せた肉体美が話題に。その影響から、本ランキングに上位入賞したと予想されます。また女性編に関しては、雑誌やSNSで“美ボディ”を披露している中村アンさんが1位に。2位以降も、ほどよく筋肉が付いた、しなやかで女性的な肉体の芸能人がランクインしています。

「LIMO[リーモ]の今日の記事へ」

特に付けたい筋肉は「お腹」がトップに

続けて、同調査における「特に筋肉を付けたい部分TOP5」も見ていきましょう。

【男性編(n=390)】
・1位:お腹(49.7%)
・2位:胸(45.6%)
・3位:腕(35.9%)
・4位:背中(22.8%)
・5位:太もも(20.8%)

【女性編(m=228)】
・1位:お腹(60.5%)
・2位:お尻(40.4%)
・3位:腕(30.7%)
・4位:太もも(23.7%)
・5位:背中(22.8%)

男女ともに「お腹」が1位に。男性の2位が「胸」、女性が「お尻」という結果もユニークです。総じていえるのは、男性が上半身の筋肉を鍛えたいのに対し、女性は全身をバランス良く鍛えたいと考えていること。例えば、スクワッドなどで「大臀筋(お尻の見栄えに影響する筋肉)」を鍛え、引き締まったお尻を目指す女性が多いようですね。

頑張りすぎないのがポイント?体型維持の秘訣

体型がゴリマッチョ・細マッチョ・ナチュラルマッチョの回答者による「体型をキープするための秘訣TOP5」をご紹介します。いわば“筋トレの成功者”である、彼等の意見を見ていきましょう。

【体型をキープするための秘訣(n=113)】
・1位:頑張りすぎない(52.2%)
・2位:身体の変化を常に意識する(38.1%)
・3位:目標を明確に決める(35.4%)
・4位:筋トレする時価を決める(30.1%)
・5位:筋トレの記録を付ける(22.1%)

半数以上の人が「頑張りすぎない」と回答。続いて「身体の変化を常に意識する」、「目標を明確に決める」などがランクインしました。全ての回答項目において共通するのは、筋トレのモチベーションを維持するために必要であること。筋トレはモチベーションが成功を左右する、といっても過言ではないでしょう。

そもそも“筋肉ブーム”はなぜ起こった?

昨今の“筋肉ブーム”は、突如としてムーブメント化したわけではありません。2007年から2019年にかけて、段階的に広まりを見せた印象です。その間にどのような出来事があったのか、時系列で振り返ってみましょう。

【筋肉ブームに関するする出来事(2007年〜2019年)】
・2007年:日本整形外科学会が「ロコモーティブシンドローム」を提唱
・2010年:24時間営業の「エニタイムフィットネス」が日本上陸
・2014年:「RIZAP」が登場
・2015年:アメリカで「スクワッドチャレンジ」が流行し日本でもトレンドに
・2016年:「Kanekin Fitness」などの筋肉系YouTuberが注目を浴びる
・2017年:カリスマトレーナー「AYA」さんがテレビ番組などで話題に
・2018年:テレビ番組「みんなで筋肉体操」 がネット上で話題に
……etc

参考:クロワッサンオンライン

今から12年前の2007年。日本整形外科学会が「ロコモーティブシンドローム(運動器症候群)」を提唱しました。これは骨や筋肉の衰えが原因で移動機能が低下し、介護リスクが高まる状態を指します。それにともない、シニア世代を中心に筋トレの必要性が周知されました。

また2010年に24時間利用できる「エニタイムフィットネス」が上陸し、2014年にはプライベートジムの「RIZAP」が登場。パーソナルトレーナーを付ける個人が増えるなど、誰でもアスリートさながらの環境・サポート体制で、身体を鍛えられるようになりました。

以降は芸能人やYouTuber、インフルエンサーなどの影響を受け、筋トレを始める人が増えた印象です。2019年に「LINE」が行った「※みんな、筋トレやってる?」という調査(n=41,858)においても、「している」と回答した人は35.1%、「するつもり」が33.4%、「するつもりもない」が31.5%となりました。

参考:LINEリサーチ

回答者の約1/3が実際に取り組み、また1/3が取り組む予定であるなど、筋トレへの関心の高さが伺えます。いずれは年齢や性別を問わず、「身体を鍛えるのが当たり前の時代」が来るのかもしれませんね。

まとめ

2019年以降も続くと予想される “筋肉ブーム”。ダイエットから介護リスクの軽減、姿勢矯正など、筋トレによる恩恵は計りしれません。あなたもこれを機に、理想の肉体美を追究してみてはいかがでしょうか?