漁業が盛んな国として知られ、釣りを目当てに多くの観光客が訪れるノルウェーで、釣りガイドをしている男性が巨大な目を持つ珍しい魚を釣り上げて「まるでエイリアンのよう」と話題となっている。『Fox News』などが伝えた。

スポーツフィッシングで知られる「ノルディック・シー・アングリング(Nordic Sea Angling)」で釣りのガイドをしているオスカー・ルンダールさん(Oscar Lundahl、19)はある日、いつものように水深400~1100メートル付近に生息すると言われるオヒョウを釣ろうとノルウェーのヌールラン県最北端アンドイ島(Andoya)の沖に出ていた。オヒョウカレイに似た体長1メートルを超える巨大魚で、ノルウェーでは地元の漁師だけでなく観光客にも人気がある。

オスカーさんは餌のサバを4つのフックにつけ、約800メートルの深さをターゲットに釣りをしていた。するとその1つに、目当てのオヒョウとは違う巨大な目を持った奇妙な姿の魚がかかったのである。

そのユニークな魚について、オスカーさんは次のように述べている。

「2つのフックにはオヒョウがかかって、それは嬉しかったよ。でももう一尾はまるで恐竜のようで、初めて見る魚だったんだ。800メートルの深海だから、引き上げるのに30分もかかったよ。」

「一緒にいた仲間が、その魚について知っていてね。‟ラットフィッシュ”と言うそうだ。釣ったのはいいけど、急激に圧力が変わったからかすぐに死んでしまったんだ。だから家で切り身にしてバターで炒めて食べてしまったよ。見た目は悪いけど、味はタラに似ていて美味しい魚だったよ。」

『The Sun』によると、ラットフィッシュは全身の骨格が軟骨で形成されている軟骨魚のギンザメ科の仲間だそうだ。ギンザメの仲間の多くは中生代に絶滅し、現存するのは40種足らずであるため「生きた化石」と呼ばれている。約3億年前から生存すると言われるラットフィッシュは、ネズミのような大きな前歯を持ち、カニ、エビ、貝などを食べるそうで、普段は深海に生息するが繁殖期になると浅い海域でもみられるという。特徴である巨大な目は深海の暗闇でもよく見ることができるように発達したもので、全長は90センチほどと言われている。

ちなみに2016年には、メキシコの沖合で淡いピンク色の肌と大きな腹部、そして緑色の目を持つヒトの乳児ほどのサイズの魚が発見され、新種のサメ発見か、はたまたエイリアンかと話題となった。

画像は『The Sun 2019年9月16日付「EYE, EYE, CAPTAIN! Fisherman baffled after reeling in terrifying alien-like creature with giant eyes off Norwegian island」(Credit: BOURNEMOUTH NEWS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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