女性検診(Chinnapong/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

今月2日、演歌歌手の長山洋子が今夏に受けた人間ドックの再検査で初期の乳がんが発見され、無事手術を終えたことを報告した。

ここ数年、子宮がん、乳がんなどを公表する著名人が増え、「女性特有のがん」の早期発見の大切さを訴えるニュースを目にする機会が多くなった。

果たして、女性特有の病気を身近に感じ、定期的に女性検診を受診している人はどれくらいいるのだろうか。

■女性検診を受ける人は少ない?

しらべぇ編集部は、全国10〜60代の女性899名を対象に調査を実施したところ、全体の24.7%が「女性検診を年に1回は受けている」と回答した。

女性検診

定期的に女性検診を受けている人が4人に1人の割合と考えると、かなり少ないようにも思える。

在住自治体からお知らせが届くほか、女性検診を受けられる制度を設けている企業が増えてはいるものの、まだまだ一人一人が女性特有の病気に対する予防意識が低いのだろうか。

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■若年層は関心が低い?

さらに、男女年代別に見ていくと、世代によって大きく差の開く結果に。

女性検診

30代を境に割合が急激に上がり、以降3割弱をキープしており、もっとも高いのは40代で36.8%。一方で、若い世代では女性検診を定期的に受ける人が極端に少なく10代では3.5%と皆無に等しい。

一般的にがんの多くは、高齢になる度に発症するリスクが高まるといわれているため、若い世代は自分とは無関係と思いがちなのだろう。

しかし、近年では女性特有の病気の若年化が進んでいるという説も耳にする。年齢に関係なく、がんになるリスクを下げるためにも、若い世代も定期的に検診を受け予防することが大切だ。

■家族の支えが重要?

また、今回の調査結果を子供有無別に振り分けると、子供がいる人の割合が33.7%と未婚者に12ポイント近く差をつける結果となった。結婚し家庭を持ちパートナーや我が子との時間を過ごすことで改めて健康の大切さに気づく瞬間が増えるのかもしれない。

女性検診

「女性特有の病気に備えましょう」といわれても、いまいちピンとこない人もいるだろう。だからこそ、家族や周囲の人たちが、女性検診の大切さを呼びかけることも大切なのではないだろうか。

女性検診の目的は病気の早期発見であり、早期に適切な処置を行うことで死亡リスクを下げ自分の命を守ることができる。一人一人が健康意識を高く持ち定期的な検診を習慣化し、早期発見の機会を見逃さないでほしい。

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(文/しらべぇ編集部・桜花ななこ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2019年5月17日~2019年5月22日
対象:全国10代~60代の女性899名 (有効回答数)

10・20代は他人事? 女性検診を定期的に受診する割合を調査した結果