日本で広く知られる「郷に入りては郷に従え」という諺は、もともと中国が起源の言葉であり、中国語では「入郷随俗」と表記する。団体旅行で日本を訪れる中国人が、ガイドから最初に言われる言葉が「入郷随俗」だという。中国メディアの今日頭条はこのほど、ガイドから日本では「中国国内での悪い習慣を我慢するよう」に言われることを紹介する記事を掲載し、ガイドがなぜ「郷に入りては郷に従え」を強調するのか、その理由を紹介した。

 記事はまず、日本の空港に降り立ち、バスで移動を始めた団体中国人旅行客に対して、まずガイドが言う言葉は「郷に入りては郷に従え」ということだと紹介し、中国国内で無意識に取っている行動のなかには「日本滞在中は控えるべきものもある」と伝え、日本の旅行中は行動に気をつけるよう求められると紹介した。

 その理由について記事は、日本各地にある公園の写真を紹介し、野生の鳩やすずめ、カラスなどの鳥類がたくさんいるが、公園は鳥の糞尿で汚れていないと強調。日本人は生活環境を清潔に保つために公園の管理者が毎日清掃しているため、鳥がたくさんいても公園が汚れていないほどだと紹介。中国人はゴミを平気でポイ捨てし、痰やツバを地面に吐き捨てる悪習があるが、こうした行為は日本滞在中は控えるべきであることを強調した。

 また、中国では所かまわず子供に小便をさせる人もいるのが現状だ。欧米を旅行で訪れた中国人がトイレではない場所で子どもに大小便をさせ、それが写真に撮影されてネット上で拡散する事例もあるが、こうした行為は中国人にとっては「中国という国のメンツを潰す行為」だ。

 今後も多くの中国人旅行客が日本を訪れるだろうが、日本のみならず、他国を訪れた際には自分が恥ずかしい思いをしないために、ガイドの忠告をしっかり聞いて旅行を楽しんでもらいたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

清潔すぎる日本、中国人旅行客がガイドにまず言われるのは「郷に入りては・・・」=中国