9月も後半に入り、中国の建国記念日にあたる10月1日の国慶節が近づいてきた。今年は建国70周年ということで中国国内では例年になく祝賀ムードが強まると思われるが、日本でも「国慶節商戦」に向けた準備が本格化しつつあるようだ。中国メディア・今日頭条は15日「日本が再び、われわれ中国の建国記念日を祝い始めている」とする記事を掲載した。

 記事は、中秋節にあたった13日、日本を旅行していた中国のネットユーザーがネット上に2枚の写真を掲載したと紹介。その写真には、日本の商店の入口に、中国ではおなじみの「赤地に黄色の文字」にて「喜迎国慶(国慶節おめでとう)」という言葉が掲示されている様子が写っていたと伝えた。

 そして、外国である中国の建国記念日を、日本人が「国慶(建国記念日)」という言葉を用いてお祝いすることへの疑問を示し、「彼らは果たして『国慶』の意味を理解しているのだろうか」としている。

 また、日本の商店が「国慶節をお祝い」するのは今年始まったものではないとし、4年前の2015年の時点ですでに日本国内の中国人観光客が多く訪れる家電量販店などがお祝いの言葉を掲げていたと紹介した。

 記事は、その理由について国慶節の連休期間が日本の商業者にとっては大きな書き入れ時となっていることを挙げ、昨年日本を訪れた中国人観光客数が約838万人と訪日外国人観光客の中で最多となり、消費金額もナンバーワンとなったことを伝えた。

 日本で単に「国慶節おめでとう」というメッセージを掲げるのは、日本の建国記念日を祝っているようで確かに不思議ではある。「中国国慶節」とでもすればいいのかもしれない。とはいえ、自国の記念日を祝ってくれることに対し中国人観光客は決して悪い気はしないことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本が今年もまた中国の「建国記念日」を祝い始めた=中国メディア