ダンナさんが転勤族など引越しが多くなると子どもへの影響が心配になりますよね。相談者さんは、子どもに不安を与えないようなアドバイスを知りたいようです。引越しの際の子どもへのケアについて専門家に相談してみました。



30代、女性からの相談:「引越しによる子どもへの影響が心配」


夫が転勤族なので、今の場所から引越したりすることになると思うのですが、小さい子どもにとって、引越しを何度もすることや環境が変わることは精神面や身体的に影響があるのではないかと心配しています。私が小学生のころ、親の転勤のため転入してきた子が何人かいましたが、やはり少し不安がっているように見えました。極力引っ越しても、子どもに不安を与えないようにするためのアドバイスやこうすると子どもも安心するというのがあれば知りたいです。(30代・女性)




引越しは子どもにとってストレスになることも

子どもにとって引越しによる環境の変化は大きなストレスや不安になります。子どもの変化を見逃さないように注意しましょう。




『子どもにとって引越しによる環境変化は大きなストレス・不安になります。引越し前から心のケアが必要になります。引越し前後は、引越し準備や様々な手続きによって親自身とても忙しくなります。そんな中でも、子どもからの発信をキャッチできるようにアンテナを張り巡らせることが大切です。(看護師)』





『環境が変わって、おねしょが再発した・よくお腹をこわすようになった・食欲がなくなったなど身体症状が現れることもありますから、お子さんの変化を見逃さないようにしてください。(看護師)』




子どもとのコミュニケーションを大切に

前向きな声かけをしたり、スキンシップで緊張をほぐしたり、子どもとのコミュニケーションを大切にしましょう。




『大人も同様に新しい土地に引っ越すのは、楽しみであり、不安でもあると思います。大人が不安そうにしていると、子どもも感じとりますから、「新しい学校でいいお友達ができるといいね」など前向きな声掛けをしたり・引っ越し先の画像などを見せて、「景色のいい所だね」「近くに公園があるよ」など、お子さんが楽しみにするようにしてください。事前に新しい場所の見学に行くのもいいと思います。引っ越ししても「友達できた?」「新しい学校はどう?」など必要以上に干渉しないようにしてください。(看護師)』





『無反応の子どももいます。それは適応しているように見えて、実はストレスや不安を心に閉じ込めてしまってる可能性があるので、無理に聞き出す必要はありませんがいつでも聞く準備ができていることを示し、親とのコミュニケーションやスキンシップで緊張をほぐしてあげると良いでしょう。また、親自身も新しい環境に不安や緊張があるでしょう。しかし、必要以上に過敏にならないようにし、新しい環境でもこれまでと変らない生活が送ることができる、親も楽しそうにしているということを見せることも大切です。子どもの適応力は大人よりも高いですから、コミュニケーションを図りながら乗り越えていきましょう。(看護師)』





『引越し前には、引越しによって家や学校が変ることを説明してあげましょう。それによって子どもが何か反応をしてきたらしっかり聞く姿勢を持ってあげましょう。「また友達ができるから大丈夫」と突き放してしまうのではなく、前のお友達にもお手紙書いたり、遊びに行ったりできるという安心感を与えつつ、新しい先生やお友達が出来ることに対してポジティブな気持ちを持てるようにお話してあげましょう。 (看護師)』




子どもにとって引越しは、ストレスや不安を感じることもあるようです。子どもの変化を見逃さず、コミュニケーションやスキンシップで、ポジティブな気持ちを持てるように関わってみましょう。



引越しによる子どもへの影響が心配…不安を与えないような対策は?