中国の街ではしばしば、上空からいろいろなものが降ってくる。高層マンションの窓から投げ捨てられるゴミはまだいいほうで、植木鉢や刃物が落下することもある。そして落下物の中でも多いのは、外壁にダイレクトに掛けられたエアコンの室外機だ。

 中国メディア・新浪は15日、「どうして日本のエアコン室外機は外壁に掛かっていないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、現在中国の多くの場所では夏の必需品であるエアコンを取り付ける際、室外機を高層マンションの外壁に掛けると紹介。「実はこの取り付け方は非常に危険で、エアコン使用中に室外機から水が漏れる可能性があるだけでなく、長時間使用していると固定が緩んで室外機が落下してしまうリスクがあるのだ」としている。

 その一方で、日本ではエアコンの室外機が外壁に掛けられているのを見ることはないと伝え、その理由を説明している。日本の家屋と中国のマンションとの最大の違いは、日本には大きなベランダが付いていることだと紹介。日本ではベランダに室外機を設置することができ、落下や水漏れのリスクが高い壁掛けをする必要がないのだと解説した。

 室外機のほどの重いものがマンションから落下して通行人に当たれば、間違いなく悲惨な事故になる。一日も早く安全な設置方法が普及することを願うばかりだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

危険・・・中国のエアコン室外機が壁に「直掛け」になっている理由=中国メディア