中国メディア・東方網は16日、「日本にはモバイル決済サービスが少ないが、自動販売サービスは発展していた」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本は1960年代から経済成長を遂げた先進国だ。今も中国に比べればモバイル決済は発達していないが、彼らの自動販売サービスのシステムは非常に充実している」と紹介した。

 そしてまず、日本の自動販売サービス文化を代表する存在として、飲料の自動販売機について言及。コインを投入するタイプが主流であり、今の中国人からしてみれば時代遅れのように見えるとする一方で「これらの販売機が数十年前からすでに非常に普及していたことを考えなければならない」と伝えている。

 また、飲料の自販機以外にも、日本の街では係員のいない自動のコインパーキングが多く存在すること、鉄道の駅には必ず自動券売機があり、英語や中国語に対応したものも多いこと、さらに駅構内にはコイン式のロッカーがあり非常に便利なことを紹介した。

 このほか、飲食店にも食券の販売機が設置されており、従業員とコミュニケーションを取ることなく注文と支払いを済ますことができるとも伝えた。

 記事は、「このように発達したセルフサービスシステムは、日本人の生活を非常に便利にした」と評価する一方で、人と人との距離を遠ざける要因にもなっていると説明。「もしかしたらこれも、今の日本がますます冷淡な社会になりつつある1つの原因なのかもしれない」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本はモバイル決済サービスが少ないが、セルフサービスは非常に発展していた=中国メディア