中国西北部の陝西省西安市蓮湖区に住む女性法輪功学習者、馬蘊華さん(70)はこのほど、地裁に懲役9年の実刑判決と罰金2万元(約31万円)を言い渡された。馬さんは以前、懲役7年の刑に服していた。中国当局は依然として法輪功学習者への弾圧を続けており、年配者に対しても厳しい取り締まりをしている。

8月23日、蓮湖区の地裁は馬さんへの判決書を留置所に届けた。馬さんは法輪功の修煉は無罪だと主張して、判決書の受け取りを拒否した。

馬さんは昨年2月、地元住民に法輪功学習者が受けている迫害の実態を伝えていたところ、警察に連行された。地裁は同年11月1日に公判を始めた。この間、馬さんは何度も裁判官に手紙で陳情した。「法輪功の修煉は違法行為ではない。自分は解放されるべきで、剥奪された3年間の年金を返還してほしい」と訴えた。馬さんの80代の姉は、妹を救出するために警察署や他の司法機関を常に回って訪れた。姉は悪徳の警官らに恐喝されたこともあったという。

中国当局が1999年7月20日伝統気功グループ、法輪功への弾圧政策を開始以降、馬さんは、2回にわたって労働教養を強いられ、3回にわたって洗脳クラスへ連行されたほか、懲役7年の実刑判決を下された。投獄され、拷問も受けた。

また2000年3月、中国当局は、同年、定年退職になった馬さんに対して労働教養を言い渡した際、退職金や年金の受給資格を剥奪した。

馬さんのもう一人の姉、馬蘊静さんも法輪功の学習者だ。姉は複数回、警察当局に洗脳クラスに連行された。2010年当局の拷問を受けて衰弱し、2012年に死亡した。

(翻訳編集・張哲)

7月18日、米ワシントンでは在米法輪功学習者が20年前中国当局が始めた弾圧の停止を呼びかける集会とパレード行進を行った(戴兵/大紀元)