2019年9月15日東京ゲームショウ2019内のe-Sports Xステージにて,「ストリートファイターV アーケードエディション」(PS4 / PC / AC)の世界大会「CAPCOM ProTour 2019アジアプレミア」決勝トーナメントが開催された。本稿ではその大会の模様をレポートすると共に,優勝をしたももち選手の囲みインタビューをお届けする。


リンク「ストリートファイターV アーケードエディション」公式サイト
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 本大会は「ストリートファイターV アーケードエディション」を用いて世界各地で開催されるトーナメントシリーズCAPCOM ProTour 2019」の“スーパープレミア”に位置づけられた,アジアでは最大級の大会だ。優勝すれば,年末に行われる決勝大会「Capcom Cup」への出場がほぼ確定となるため,前日9月14日に行われた予選には,1000名を超える選手が名乗りをあげ,熾烈な戦いが繰り広げられた。


 その予選を勝ち抜き,この日行われた決勝トーナメントへコマを進めたのは,以下の8名だ。

Winner's側
・マゴ選手
NASR|Big Bird選手
・VICTRIX|ももち選手
NASR|AngryBird選手


■Loser's側
・AXIZ|Shuto選手
・ROHTO Z!|ときど選手
・NVD|Phenom選手
RED BULL|ガチくん選手





 予選を無敗で駆け上がってきた4名によるWinner'sトーナメントは,日本勢対UAEアラブ首長国連邦)勢という構図となり,そのFinalではマゴ選手(かりん)とももち選手(コーリン)が激突することに。この対決は,細かい間合い調整と技の差し合いを制したももち選手の勝利(3-1)となり,無傷でのGrand Final進出を果たした。


 一方,Loser'sトーナメントで活躍を見せたのは,是空のトリッキーな攻めで勝ち上がってきたAngryBird選手だ。“ときど超え”を果たした若手ユリアン使い・Shuto選手,Big Bird選手のバーディー投入という奇策をものともせず打ち破ったガチくん選手を降し,Loser's Finalへ。
 勢いに乗るAngryBird選手は,マゴ選手とのLoser's Finalでも立て続けに2試合を先取し,Grand Finalへ王手をかけるも,ここでマゴ選手が驚異の粘りを見せた。3試合目を紙一重の差で制すると,続く4,5試合目はAngryBird選手を地上戦で圧倒。ももち選手へのリベンジの機会を獲得した。


 Winner's Finalと同じカード,ももち選手とマゴ選手の対決となったGrand Finalは,マゴ選手がスピーディーに1試合目を先取する展開に。Loser's Finalの逆転劇もあり,マゴ選手の勝利に沸き立つ会場だったが,ももち選手は直後の2試合目からマゴ選手の動きに対応。立ち大キックや大パンチでマゴ選手の攻めを抑制しつつ,Vトリガー発動中の攻めで大きなダメージを取って星を五分に戻すと,その後は終始ももち選手が操るコーリンペースとなった。


 その後,マゴ選手はももち選手が不用意に出した中段にコンボを差し込む(4試合目1ラウンド)など一矢報いるも,最後はタイムアップ間際,残り3秒の攻防を制したももち選手が逃げ切る形での勝利。セットカウント3-1で,ももち選手が無敗のままCAPCOM ProTour 2019アジアプレミアを制すこととなった。




CAPCOM ProTour 2019アジアプレミア優勝――ももち選手インタビュー

――優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちをお聞かせください。

ももち選手:
 日本のファンが多く見てくれている,日本の大会で優勝できたのがすごくうれしいです。

――その気持ちを誰に伝えたいですか?

ももち選手:
 そうですね……妻のチョコにっていうのはいつも感謝しているので,別に今日特別にっていうのはないですね。練習につきあってもらっている,オンラインで対戦しているファンの皆さんや(配信の)リスナーの方に感謝を述べたいと思います。

――プロ選手の中には,オンラインでの練習はあまり意味がないのではないかと,懐疑的に感じる方もいるようですが,ももち選手はいかがでしょうか。

ももち選手:
 自分はオンラインとオフライン,どちらにもいいところがあると思っていて,最近はたまたオンラインが多めになったという感じですね。オンラインでできる練習を自分なりに突き詰めていった結果,今回はうまくいったと。そこが結果につながったのもうれしく感じています。

――具体的にはどんな練習をするのでしょうか。対策したいキャラクタープレイヤーマッチに招待して対戦したり,特定の技やセットプレイを出してもらって対策する……みたいな?

ももち選手:
 いえ,練習はすべて配信しながら行っているので,普通の対戦がメインですね。初心者との対戦も練習ですし,入ってくる人は誰でもライバルと思ってやっています。

――ももちさんは複数のキャラクターを使えるプレイヤーという印象ですが,今回はコーリンメインでした。その理由は?

ももち選手:
 今回は予選も含めてコーリン1本でしたね。EVOではケンを使ったり,ほかの大会では是空も使ったりして,シーズンで見れば5キャラクターぐらいでしょうか。今は新キャラクタールシアも練習しているので,どっかで出せたら……と思っていましたが,当たる相手やタイミングの問題でコーリン1本になってしまいました。

――コーリン1本に絞ったわけではなく,今後はほかのキャラクターを出すこともありえる?

ももち選手:
 はい。基本的に勝つためにやっているので,そのとき勝率が一番高いと思ったキャラクターを使うようにしています。今回はたまたまそれがコーリンだったというだけですね。

――マゴ選手との決勝について聞かせてください。ベテランプレイヤー同士の対戦となりましたが,いわゆる“人読み”が勝敗に大きく影響したりはしましたか?

ももち選手:
 いえ,最近はオンラインでずっと対戦していたのもあってか,マゴと対戦したのは4か月ぶりだったんです。大会などでも当たる機会がなかったので。向こうは勢いに乗っていましたし,スキル面でも充実していたので,手合わせしたらどうなるだろうとは思っていました。実際,思ってたよりずっと強かったですね。


――Winner's FinalとGrand Finalで1試合取られたあとは,素人目にももちさんのコーリンの動きが変わったように見えたのですが,実際のところはどうでしょうか?

ももち選手:
 Winner's Finalはお互いがイーブンな状態でしたし,互いに手探り感があったと思います。でもGrand Finalのときは,マゴはAngryBird選手に大逆転を決めた直後でした。運もよかったですし。ああいう試合のあとって,「あ,今日の俺はいけるぞ」って気持ちになるんですよ。
 それはやる前から分かっていたので,「こいつ,調子に乗せてはやらない」と思って挑んだ1試合目だったんですが,思った以上に乗っていたみたいでやられてしまい。このまま同じ動きをしていると負けるな,と思ったので,その時点で技の振り方や,戦う間合いを変えるようにしました。

――最終的な目標はやはりCAPCOM Pro Tourの決勝大会「Capcom Cup」だと思いますが,手ごたえは感じていますか?

ももち選手:
 この大会まではポイント的にまだ確定ではない,けっこう危ないボーダーの位置にいたんですが,これで出場が決まったので,年末に向けてどんどん練習していかないと,というのはありますね。こうして一度勝ってしまうと,対策されるというか,追われる立場になって,今日戦ったマゴなんかもより手強くなると思うので,足下をすくわれないよう,自分に厳しく練習できればなと思います。

――プレイヤーとしての今後の目標と,eスポーツ業界について思うところがありましたら教えてください。

ももち選手:
 プレイヤーとしては,ずっと最強でありたいというのが目標なので,このまま勝ち続けていきたいと思っています。
 eスポーツ業界へは,まだまだ格闘ゲームというものを知らない,触ったことがない若い世代に「格闘ゲームっていう魅力的なものがあるんだよ」っていう認知を広げる活動をしていきたいですね。

――ありがとうございました


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