留守中でも宅配物を受け取ることができる宅配ロッカーは、私たちの生活をより便利にしてくれる画期的なものです。
しかし、正しい使い方を知らない人は案外多いようです。宅配ロッカーの種類と、宅配ロッカーのメリット・デメリットについておさらいしてみましょう。
マンションの宅配ロッカーの種類とメリット&デメリット1.宅配ロッカーの種類
ABC / PIXTA(ピクスタ)
宅配ロッカーは、荷物を保管しておくためのロッカー型の共用設備で、世帯数の多いマンションなどに設置されることが多いです。
大きく分けて、暗証番号で施解錠する「機械式(ダイヤル式)」と、操作キーで施解錠するコンピュータ制御の「電気式」の2種類があります。
1-1 機械式(ダイヤル式)
配達員が荷物を宅配ロッカーに入れる際、数字の暗証番号を設定します。
配達員がその都度手動で任意の暗証番号を設定して、配達通知書に記載し、受取人宅の郵便ポストに投函します。
受取人はその暗証番号をダイヤルすることで荷物を取り出すことができます。
操作はシンプルで分かりやすいですが、暗証番号が記載された配達通知書が第三者に読まれるリスクがあります。
1-2 電気式宅配ボックス
配達票をロッカーに差し込むと押印やサインされる、荷物が届いた際にメール通知が行われるなどの機能が備わっている宅配ロッカーです。
液晶パネルが備わっていて案内される手順に従い、宅配員が荷物を宅配ボックスに入れます。
受取人は個別の暗証番号をタッチパネルに入力する、専用のカードキーを使うなどの方法で荷物を取り出します。
セキュリティの点では安心ですが少し手間がかかります。
2.宅配ロッカーのメリットとデメリット
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宅配ロッカーにはメリットがある一方で問題点も浮上しています。
2-1 宅配ロッカーのメリット
一番のメリットは、不在時でも荷物が取り出せるので、最短での受取が可能になることです。
ひとり暮らしの社会人や共働きの家族は帰宅時間が遅く、荷物を受け取れないケースが多くあります。
また、受け取る際は早く帰宅する、休みの日に宅配業者の訪問を待機しなくてはなりませんが、宅配ロッカーを利用すれば、時間が有効に使えます。
2-2 宅配ロッカーのデメリット
1つは盗難の可能性があるということです。
無人になる時間があるために、マンションの宅配ロッカーがこじ開けられてしまい、荷物が盗まれたという事例もがあります。
高価なものを届けてもらう場合は、あらかじめ直接届けてもらうように手配をしましょう。
2-2-1 利用者が多すぎて使えない場合がある
宅配ロッカーを利用する人が同じマンションにたくさんいると、宅配ロッカーへ配送するように指示しても、いっぱいで使えないケースがあります。
宅配ロッカー増設を管理組合に要望し、住民で検討するのもひとつの方法ですが、増設には時間がかかるので、ほかの方法を使っての受け取りも検討しましょう。
スマホアプリで到着日を指定できるサービスや、コンビニ受け取りなどを利用する方が円滑に受け取りできる場合もあります。
2-2-2 宅配ロッカーを使えない商品がある
書留や生鮮食品を配送する場合は、宅配ロッカーを利用できません。
代金引換のものや手渡し必須の荷物も宅配ロッカーを使えないので注意が必要です。
会社独自で使用基準を設け、手渡しを原則としている商品を指定する場合があります。
すべてのものを宅配ロッカーに届けてもらうことはできないのです。
maruco / PIXTA(ピクスタ)
宅配ロッカーは便利なものですが、利用には注意も必要です。
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