Iペイスから新テクノロジーを導入
ジャガーは年内にXFのマイナーチェンジを発表する見込みだ。カモフラージュを施したそのテスト車両が、ついに英国の路上に姿を現した。
このジャガーのエグゼクティブ・サルーンはデザイン面でアップデートを受け、同時に多くの技術的改良が施されることになる。BMW5シリーズやメルセデス・ベンツEクラス、アウディA6といったライバルたちに対抗できる競争力を取り戻すことが狙いだ。
ジャガーは今年初め、XEにアップデートを施した。来年早々にはSUVのFペイスにも同様の改良が予定されている。
新型XEの発表当時、ジャガーで製品企画部長を務めるウェイン・ダーリーは、XFが「次の優先順位」となっていることをAUTOCARに明かした。
「XFとFペイスは、それぞれ2015年後半と2016年前半に発売されています。アップデートを施すには良いタイミングと言えるでしょう」
今回の変更はXEと同様に大掛かりなものになる見込みで、エクステリアの進化に加え、車内には大幅なアップグレードが予定されている。質感が向上し、Iペイスで採用された新たなテクノロジーも投入されるはずだ。センターコンソールにはXEと同じく空調を調節するためのタッチパネルが追加され、ステアリングホイールのデザインも刷新される。
マイルドハイブリッドの採用は?
また、XFとFペイスの両車には、新NOx排出基準のRDE2に適合したディーゼル・エンジンも用意されるだろう。 ダーリーによれば、このエンジンを一足先に採用したXEは、2021年から導入される新排ガス規制にクラスで初めて適合したディーゼル・エンジン搭載モデルになったという。そのためには開発面で「多大な努力」を要したとダーリーは言う。
マイナーチェンジ後にXF Sが復活するかどうかは、今のところ不明だ。新型XEではスーパーチャージドV6エンジンを搭載する仕様は廃止になることが決まっており、FペイスとXFのV6ガソリンおよびディーゼル・エンジン搭載モデルは、もはや販売されていない。
ジャガー・ランドローバーは新開発の直列6気筒ガソリン・エンジンをレンジローバー・スポーツに採用したが、XEの6気筒エンジン搭載モデルは売れ行きが鈍いため廃止が決まった。しかし、より大型のXFには6気筒が復活する可能性も考えられる。
今回、路上で目撃されたテスト車両は、ガソリン・エンジンを搭載していることが、ナンバープレート検索から明らかになった。しかし、それにマイルドハイブリッドが採用されているかどうかは、英国運輸省のデータベースを調べるだけではわからない。ただ、ランドローバー車に採用されている48Vマイルドハイブリッドが、XFの旧式なプラットフォームに搭載されることはおそらくないだろう。
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